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とっておきの、嘘、も、
いっかい使ったらどろどろになって指を刺した
みじかく切った髪の、毛
が、
きみののどに刺さってくれたらちょっとは
にじんでいいとか悪いとか
、なれたかもしれないかな ....
はやあしなあなたのあいする、
そのタオルよりも吸水性のある笑顔は
どこまでもわたしを泣かせて
追いつけなくなってしまうの
手をかざして
逆光、の、なかの君が、
昼休みのジェラシーをしず ....
むかし一ミリを飛んだ
水色の歯ブラシが
鏡にうつって他の色をなくした
(青い言葉ばっかりを持ってるせいで)
網戸の向こうから車の音がきこえたから
もう青になったんだなあと
コップをおいて、 ....
画鋲一個で支えられたフレーズ
そんなもので君は歩くんだとして
小さな足音で七月は過ぎてゆく
今このときに語りつくせるニュアンスがあるなら
きみは僕を量り知ることができる
ねえメロディーはいら ....
ぼくの中の沸騰石はころころ
指のさきまで転がるんです
背骨を真っ直ぐにしている力よ
どうか今すぐに椅子ごとざわめきを引きちぎって
このぶつかりを
愛だと言わせて下さい
きみに言わせてくださ ....
鋭角の午後をよびとめて
僕らは街をあるきまわる
一杯のコーヒーをもとめた店で
冷えすぎた空気にふるえて笑う
すきだとおもうんだ。
土曜日から月曜日までの数直線上に
いくつ君が立ってるか ....
沈黙の雪をふみしめて
おしゃべりな日々をあるこう
ポケットにしまった色んなかたちを
そのときどきで見せてあげる
ぽんと弾けた、
紙ふぶきをのっけた空の向こうで
いまごろ君は泣いているかな
....
年がら年中ことばを弄ぶには
シャツの数が足りない
きみだってそのはちみつ味のキャンディで
うちくだきたい距離があるんだろう
不健康そうなエンジンのおとを聞きながら
注意深くみちばたの草を ....
すっかり深夜になった
僕は赤外線にうつるほどの体温だけで
あるこうとおもう
電気の音が重くてめまぐるしい
ほんとに
コンセントのぬけた部屋で
おおいと呼んでみても
きこえないんだ ....
すこぶる逆だった
逆でした
逆だったのは
コンタクトレンズだったもよう
なんか変だとおもったんだ
冷えたゆうべのカボチャコロッケ
彼は常識人であるらしく皿のうえで微動だにしません
....