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本日は春と言うより
初夏の日差しで
すっかり生い茂りった
雑草の中にひらひら
小学校のころ
教室の隅で飼っていた
モンシロチョウは
ほとんど蜂になっちゃったんだ
今のぼくはさな ....
夢のなかでぼくのあたまを撫でて、泣いてくれたひとは誰だったんだろう
星 無き夜にも 日は昇る
日 無き昼にも 夢昇る
無心で 今日も空を見上げる
そこには
きっと何かが待っている
風が彼女のスカートをまくって、ぼくらも重たいコートを脱ぐ。
春は最も残酷な季節。地球はぼくらの悪意で回転している。
ぼくらは笑い転げる、不衛生なガード下の無重力と危険なほどに流れる鼻血に。
「踊 ....
幼いなんて言わないで
私は確かに幼いけれど
十分何でも知っています
幼いなんて嘘やさかい
私は来年成人するし
お酒の味も知っ ....
世界の片隅で生まれた風は
猫柳の枝を揺らし
水辺に群がる蝶の触手を掠め
乾いた轍の上を砂塵を巻き上げながら
叫びと響きを翼にのせて
つむじとなって舞い上がる
鋭いまでの切っ先 ....
五月の青い闇の中
私はか細い少年になり
夢の迷路へ踏み入った
白いうなじに風を受け
はだしの足で土を蹴り
煙る街灯はすに見て
ネオン流れる色街へ
....
箪笥はいつも 夜更けに戻る
鼻歌まじりに 廊下を歩き
暗い風呂場で くしゃみする
畳ニ枚分 離した布団に
ドーンと倒れて いびきをかく
酒の臭気に 眠りの鎖が
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