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強い風が吹いた
薄い窓ガラスは割れ
欠片を散りばめる
それは宝石箱をひっくり返したようで
欠片を雨が打つ音に聞きほれて
稲光に照らされるガラス片に見とれて
僕は少し ....
月は雲にかかり見えなくなる
間抜けな獲物は蜘蛛の巣にかかる
月は微動だにしないのに
獲物はじたばたともがき続ける
それは最後まで続く 命あるものだけの贖い
『私の進む道の端々に
幾多の血が流れているのでしょう』
「僕の振り返る道の外れに
幾つの屍に似せた有機物がおかれているのだろう」
そして、今その真ん中にいる君は
どれだけ ....
降る結晶
白く
ただ白く
消えないように
触れないように
壊れないように
溶けないように
白は光と出逢って
銀を一寸
後には何も残らない
それでも あの銀は
僕の心に ....