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日曜の午前九時
小さな風と太陽の光
ホームには数人の待ち人
レールの先はどこへ
夢だったならば全て捨てて
一時間の空白
潰し方が見つからない
それでも待つと決めた
待ち時間と過ごす ....
詩なんてなあ言葉でしかない
僕らは嘘つきだ
{引用=寂しかろうと悲しかろうと
かわいそうだなんて
思ってやるものか}
弦の錆びたかわいいギターは
今も部屋の隅で無抗力なまま
あたしの声は小さく
でも幾分か端正に響く
少し、寒さを思い出させるあの感覚
甘ったるいホットチョコレートは
少しずつ温度を失っていく ....
透明ノイズに蝕まれた
群青の朝
緩やかな車道に
転がる子ども
すやりすやりと
寝息をたてて
空気を摘んでは
浄化してく
優しさの合図は
いつだって知らぬ間の奇跡
星降る夜の ....
中古品も
古着もきらいだけど
アイシテルって言葉は
何回使ってもいいよ
通りすがった人の影さえ 淡い灰色の靄が掛かる
雨の季節 憂欝な空
直ぐに思い出せるのは
雨に混じったすいかずら 少し濡れた夏服
君が差してる青い傘
放課後の音楽室から 君の帰る姿を見 ....
僕が振り返ると
僕はいつの間にか
イチになっていた
ゼロを目指していたのに
気がつくとゼロを超えて
イチになっていた
もし今私が消えてしまったとしても
君に会えて
きみ達を大好きになって幸せだったよ
この想いが届かなかったとしても
きみ達のことをただただ星の光る夜空に願うことができたから
だから きみ達のこ ....
夕暮れに降り出した雨は
いつしかわた飴に変わっていた
本日の降水確率は夏祭りです
割り箸を持ち歩きましょう
町を歩くと
大人も子供もみんな
甘く優しい色に包まれながら
頭の上で割 ....
水面に揺れていた
ゆるやかに身体は倒れ
一番優しかった記憶に包まれる
透き通る青色を見ていた
ゆるやかな振動が伝わり
水中に炎の原型が生まれる
水中回帰
眠りの中で眠りながら ....
血まみれに
砕けた鼻っ柱で
胸いっぱいに
吸った空気だけが
俺の居場所を
教えてくれた
....
かなしいくらいに
空は青かった
夜は、
かなしいくらいに
星は綺麗だった
あぁ、 あぁ、
この一歩先へ
この一歩先へ
ゆけたなら
....
わたしはかつて
子供でした
あなたはどうですか
助け合うことが
正しいことだと知っていました
よろこびを
分けあうことができました
愛の意味を
知りませんでした
....
ミンククジラのパンプスの中で
小さな金魚が揺らめいている
落雷があった駅からは
洪水が始まっていて
横断歩道の境界は灰に変わる
賭けに出る前に
豪雨の隙間ですれ違った少年は
折れ ....
私は生まれる前は0だった
私は生まれて1になった
私は死んで0に戻る
0が0 0が1 0が100
0が0 0が−1 0が−100
3.1415926535 8979323846 2643383279 5028841971 6939937510
5820974944 5923078164 0628620899 8628034 ....
もうどうせ間に合わないと知って
少年はランドセルを鳴らすのを止めた
土手に咲く花々の名を
どれひとつとして知らない
草笛はこんな風に鳴らせるけれども
ポイントなんていらない。
ポイントなんて、いらねぇよ、初夏。
ポイントなんて どうでもよくない? よくなくなくなくなくセイ イェーッ!
、、、嘘です!
ポイント欲しいです!
ポイント入れ ....
お母さん、
僕を"赤ちゃんポスト"に連れて行くのはやめてください。
もう僕、28歳ですよ。
赤ちゃんポストに投げ入れたい気持ちも分かりますけど…
いや、 ....
闇に流れ込む
冷えた空気
海辺に
忘れられた
硝子の破片
そこには只 自然だけが
そこには只 自然だけが
残っているのは
水色のこんぺいとう
昨日食べたプリンのお皿
それから
君からもらった言葉
全部 虫歯になっちゃいそう
うみがはてしなく
おもえるのは
あなたが
ひろいこころをもっているから
そらがあおく
みえるのは
あなたが
すんだこころをもっているから
あなたが
おしえてくれた
かぜのう ....
ボク女が大量発生したのは80年代前半だそうだ。
(1990年に海燕新人文学賞を受賞した松村栄子『僕はかぐや姫』は、「ボク女」が大量に生息している80年代前半の地方高偏差値女子高の文芸部が舞台で ....
まっすぐには、生きていけない
望むところと違うところを、時々歩いたりする
道も線路も、まっすぐには引けない
上を見上げて、高すぎる枝の先を見たりする
明るいところに出ると、影ができる
表に立 ....
月の裏側に座って
フルートを吹いている
あなたがいた
虹の上を歩いて
口笛を吹いている
あなたをみた
海に潜って
魚たち相手に
指揮棒を振っている
あなたをしった
森の ....
あなたがいるから生きていける
ふう と
空に向かって
ため息を飛ばした
瞬間
気が付いた
いつの間にか
あなたは
僕のそらを
澄んだみず色に染めていたんだね
飛 ....
悲しかったけど
洗面所の象が
あたしよりも先に涙を流したので
「泣くなよ」って励ましたら
あたしは泣けなくなった
何ひとつやり遂げることのできない怠惰なあたしが
人と同じことをするにも2倍3倍の努力が必要なあたしが
今でも好きなただひとつのこと
そんなものが見つかったら幸せ
人とは何故
既成概念の下、生きなければならないのだろうか
空は悩んでいた
そのときそのときで
表情がころころ変わり
僕は
知らなかったわけではない
それでも
ただ眺めることしか
できることがなくて
空は泣いていた
大地に抱かれたくて ....
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