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灰色のコンクリートには
ない、ない
としか書かれていなくて

薄紫色の夕暮れには
さあ、さあ
としか書かれていなくて

茶色の地面には
まあ、まあ
としか書かれていなくて

青 ....
窓の外を見ると
宇宙だった

宇宙船に乗った船員が
私の姿をして
窓ガラスに映っていた



どうしようもなく
地球が恋しくなった



この景色を君に見せたくて
写真付きメールを
ここから送るよ
アスファルトの道を歩いていたら
急に波打ってしまったので
なんだろうと首をかしげていたら
そういえばこのところの猛暑で
線路が歪んでしまったことを
思い出していた


ミニィは
アス ....
あおいそらと
しろいくもと
とうめいなひかりが
わたしのあたまの
はるかうえで
たのしそうに
おどっていた


すん、と
せすじをのばしていない
そらとくもとひかりは
ほんとうに
たのしそうで
 ....
ガラス窓が
ごつん、と鳴った
振り向いたら
何かがぶつかって
怪訝そうな顔をした
ガラス窓がいた

蝉が死んだのだ
わたしはそっと拾い上げて
犬にやった



窓の外には
 ....
夕暮れに
打ち水をした小雨
気が付いたら
夏の涼しさが
玄関に居座っていた

そんなことが
嬉しく思える
わたしは
人に生まれてきて
良かった、と


意味もなく
悶々とし ....
雨が降ると
花は喜ぶのだろう
ごはんだね、ごはんだよ

日向がはじまると
猫は喜ぶのだろう
暖かいね、暖かいよ

空が広いと
鳥は喜ぶのだろう
気持ち良いね、気持ち良いよ

水 ....
“赤ん坊のように
手をグーにしたら
幸せはやってくるの?”

なんて考えてみたけれど
実は
わたしたちは
まだ、赤ん坊にも
満たない

無垢な気持ちは
いつでも忘れない
死ぬこ ....
おばあちゃんが
はにかんだら
とても可愛い

面映ゆいは
顔映ゆいで
可愛いって
そこからきてるんだって

恥ずかしそうにする姿は
いつになっても
乙女の輝き

(キラリン、 ....
五月晴れの匂う
青い空の下
潤いの粒がキラキラ光る
生き生きとした緑の葉っぱたちが
風に揺られて
カサカサと何かお喋りをしていた
何だろうと聞き耳を立てても
わたしは人間なので
うまく ....
ぱらぱらと降っていた雨の間に
少しだけ見えた
澄んだあおいろ

絵の具屋さんには売っていませんでした

とぼとぼと帰る道
水たまりの中に
もう一度そのあおいろを
見つけました
さっきまで見えていた晴れが
今ではすっかりどんよりです
雲はお日さまをひとり占めして
わたしの気分は最低です

犬はいつだって健気にこちらを見て
わたしたちが振り向くのを
ド ....
雪の切れ間のお日さまは
神様がこちらを
ちらりと覗いているみたいで
わたしはしばらく
なにかを祈るのです


人間は昔より
自然とお話ができるようになりました
知らなか ....
あったかいですね
こんな時は
ありがたくなります
きみの体温
きみの赤いいのち

手をこぶしにしてみたら
ちょっとだけ穴ができて
覗いたら
やっぱりきみは
笑ってました

こぶ ....
合掌をしていただきます
生きるために
その命をいただきます
博愛主義でも
食べなければならないのです

わたしの肉じゃがは
一年前とはくらべものにならないくらいに
旨くな ....
チグトセさんの小原あきさんおすすめリスト(15)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
人生ノート- 小原あき自由詩24*07-10-7
宇宙船- 小原あき携帯写真+ ...17*07-8-23
波打っている- 小原あき自由詩20*07-8-21
ダンス- 小原あき携帯写真+ ...15*07-8-2
まつり- 小原あき自由詩15*07-7-27
rain- 小原あき自由詩10*07-7-25
相思相愛の宇宙- 小原あき自由詩13*07-5-28
赤ん坊- 小原あき自由詩21*07-5-26
面映ゆい- 小原あき自由詩16*07-5-25
五月晴れの日に- 小原あき自由詩19*07-5-23
捜し物- 小原あき自由詩19*07-5-18
ちいさなしあわせ- 小原あき自由詩9*07-3-16
祈り- 小原あき自由詩9*07-2-24
あったかいですね- 小原あき自由詩10*07-1-19
肉じゃが- 小原あき自由詩19*07-1-13

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