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俺が死ぬと生態系が崩れる
隣で「楽しいね」と言われるとすこしせつなくなる
「うん」と言った自分の笑顔は不自然ではなかっただろうか
心から楽しいなんて思えないよ
いつのまにか嘘も作り笑顔も覚えてました
世界に合わせようと ....
何処へ行けばいいんだろう
絡み合えず溶け合えず
気味を隠しておどけてみても
化けの皮はすぐ剥げる
今度こそはと
無駄かもしれない抵抗を試みてはみるけれど
戸惑うばかりで動けやしない
....
人の街を歩いて
シリコンの繁殖場へ
向かって歩いて
立ち上がる機械人
二日酔いかい
だるそうだな
でもこれも管理者のシステム
マクロ的に見ればぼくも
必要な余剰
灰皿を
ぐるり ....
I love you
掃除機に
いや正直に言うよ
I love you
嫌われるかもしれない
I love you
消え去って
しまうかもしれない
I love you
....
ソプラノのプラズマ
含地球太陽系の太陽が
太陽風の歌を歌っているように
比喩でなく銀河もまた
可聴域外のアリアを奏でています
銀河風とスターバースト
超新星爆発ごとの
スタッカー ....
私はパチンコはやらないけれど
自転車で峠を攻める月曜日には
「今日は出すぞー」となるのだろう
私はタバコは吸わないけれど
オフィスで休憩の後に小さく吐き出すため息も
紫煙と変わらぬ味なの ....
2,4,6,8,10、
{引用=この次なーんだ?
―んー、12!
・・残念でした。
正解は100でした。}
2、4、6、8、10、100、
2、4、6、8、 ....
10月27日 曇
僕は数を数えるのをやめた
「僕はハルシオンになったみたいだ」と に言った
は腕を縦に切ったカッターを机に置いて力を込めた
「おけちゅるゆりかりゅ」
....
騙し、喰い、さぐる仕草、俺はもはや何も覚えずに、
特に美しくもない白い近隣の柱を見てた。
記憶に無いような自己を持ち出しては油まみれにして、
それを千切り投げ捨てるような遊びに今日も ....
極東の列島を斜陽が染める頃
コーカサスの空は真っ青に燃えている
極東の海に三日月が沈む頃
文明の交差点・カイバル峠は荒れ狂っている
星々より静かにせめぎ合う
神の法 と 血の神話
....
イケメンの若い男子の手は
握ったら冷たくて
こんなに熱い
秋晴れの運動会なのにって
後で思ったけれど
夫以外の男と手をつないでいいものか
疑問に思った競技だった
まぁいいか
足が遅くて ....
きいた風な言い回し、
人にそれを突きつけて
ああだこうだのお節介
誰も見向きもしないもの
書いてみたって白々しい
自己満足にもなりゃしない。
イメージ不能な自由律
人を小バカにす ....
アカ、アオ、キイロ…
輝いて、
人はそれぞれ、
気に入った色を持ち帰る
アカに陶酔の夜を
アオに膝を抱える夜を
キイロに耳元にささやく夜を
人は持ち帰る
ミラーボールは ....
様々なものから逃げ続けてきて
行き止まりにいたのは
やはり私でしかなかった
生きるのに疲れたふりして
人生をあきらめたふりして
それでも消えたくはなかった
罪もないのに赦されたがって
....
神々の舞台装置の奥
冷たい月明かりの夜が
深い淵を照らし出す
凍てつく太陽
麻酔の覚める羊たち
葬るネクタイ
愛って何時?
祖父母と歩いた畔道も
今は闇夜に濡れそぼち
光 ....
つかれてすごい泣きながら
タイミング良く酒井法子が釈放された瞬間をリアルタイムで見てた
横付けされた車に乗り込む彼女を
天から光が射してきて包み込むのを
リポーターたちがあわてて中継し ....
私の中の生々しさを愛して欲しいのです
紺色の制服に包まれた私の中の生々しさを
甘くコーティングされたキャンディの気持ちがわかりますか
捨てられたかわいいくまのぬいぐるみ
舐め尽くされたキャンデ ....
《ある少女の過ち》
私は聖書をビリビリに破いて捨てた
みんなが私を信じられないと言う瞳で見た
教室が凍りついた
「あなたたち、この位のことが出来ないんだったら本当に神様を見たなんて言えない ....
夏休み前の教室で
ぼんやり先生の授業を聞いていた
教室の窓の外では
アブラゼミがうるさいくらいに鳴いていて
授業に集中できない僕の頭の中を
これでもかというほど占領していた
ジージ ....
○父
窓から庭のブランコを
眺めることが多くなった
あれにはもう一生分乗った
と言って
時々体を揺らす
背中が
押されるところではなく
支えられるところとなってから久し ....
窓覗いて 暫くしたら
イオンゲージを監視
ピラニが4.0*10^4乗Paを指したら
そろそろ君の出番だ
後はメインバルブが開くだけ
そして電離真空計は跳ねて
チャンバーは悪くない
....
ソフトビニールのキューピー人形は
なだらかな尻を突き出して水中を探索し
ゼンマイ仕掛けの赤い鯨は
白い腹を見せて背泳ぎをする
目玉のシールが剥がれた盲いた緑の象は
水を飲み過ぎて横倒れ
....
タモリさんがサングラスを外して
ニュースの現地リポーターへ転向した
昼の番組はロウ人形で声は出ている
万事不都合は消えていた
そうですね、
そう言えばうちの九十になったお ....
男は
シャンデリアを殴り続けた
シャンデリアは落ちて
男はつぶされて死んだ
カタコトカタコト カタコトカタコト
ホキャ
ホキャ
ホキャ
鎮めて
誰か僕を鎮めて
キミでもいい
薬 ....
ざわ
ざわざわざわ ざわざわざわ
ざわざわざわ ざわざわざわ
ばさ
ばさり
ばさばさばさ
ばさばさ
「あ、お母さん。ハトがケガをしているよ」
「あら、かわいそうねえ」
「何か ....
やがて空から
金平糖が降り始めました
おんなのこ達はうれしそうに
てのひらを広げ
中にはスカートですくっているこもいます
王様は銀のスプーンで少しずつ口に運ぶし
乞食は必死に袋につめていま ....
赤ちゃんが乗っています
世間でステッカーがはやりはじめると
和泉町3丁目にある零細ステッカー会社の社長はへそまがりだから
赤ちゃんだけ特別扱いするのはおかしい と言い出し
次のような亜種をどん ....
私はとても小さいので
海を見れば
海でいっぱいになってしまう
私はとても小さいので
空を見れば
空でいっぱいになってしまう
私はとても小さいので
風を匂えば
風で ....