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   自恃

あれから、四次元経つというのに。
わたくしはあいかわらず
自分に忠実である
すべきことをするのみだ

朝に昼に晩に夜に
出来ないことは出来ない。
真実がわたくしを知って ....
かなしいふちに降る雪が、
しろくしろいねむりにつき
冷気をはりつめて
その肺にひびいている。
しぃん、とした熱が、
深淵から徐々にひろがり
焼けた声となって吐き出され
冬の空 ....
落葉がそぞろに風にふかれ
雲は青く高い空をゆく

うらの{ルビ小径=こみち}の縁石に腰をかけて
杉といっしょにゆれている

夏の{ルビ遺言=いごん}は朽ちることなく
静かに実 ....
真夏に日車は、咲いている


雷鳴の空を裂く。
轟音で目を覚ます
一輪車に稲光りが青白く反射する
一瞬で葉陰の殻は黒焦げになり
焼けた臭いに鼻をひる
傘の骨はしろがね色で
{ルビ死灰 ....
かえるところがあるのならば、それでいい)


   お葬式

カラスが黒く はばたいて
おひとりですか、と
月へ笑う
いいえ
あたしは迷子です、と
黒く燃える
火へ手紙を焼べた
 ....
アスファルトの上に落ちていた
虫の亡骸を
土の上へと
いつかその身を
風にゆらす花へと
帰すまで
この身のゆらぎを
諦めに似た憂うつで
{ルビ現=うつつ}にゆらします

回転する
 ....
明楽さんのこしごえさんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
消点- こしごえ自由詩3*09-3-27
ゆきをんなとわたくし- こしごえ自由詩10*07-12-8
きもの- こしごえ自由詩18*07-9-15
天球へ- こしごえ自由詩20*07-8-15
故郷における影- こしごえ自由詩33*07-3-30
仰ぐ亡骸- こしごえ自由詩8*05-10-9

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