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いまはもう
降り注がれた毒の
牙は抜け落ち
月がのぼるように
人は絶えている
それでもまだ
新しいモノクロ
様々な直立が
階調をまさぐり
どこまでも伸びようと
相殺できない
闇は町を飲み下していく
水性の夜空と
夜行性の水が交わる
境目を覗き見るように
島の火から水平に引いた補助線は
離陸していく
それが星だと気づくと
線は頭上を越えていく指先だった

 ....
空と僕らには距離がなかった
窓は開かれていた
白いテーブルの上に
幾千の微細動
まるでナイロンの弦を束ねた
世界のつけ根はたなびき
差し入れる指は風に同調する
触れた先からほろほろと物語 ....
落ちていた
ふちのない穴のなかを
空は役割を捨てたらしい
光はボレロに合わせてゆるゆる回り
白い猿たちは「  」の頭を転がして遊んでいる
飽きてしまうと時計の針を集め出した

君の手の ....
もりおかだいちさんの氷水蒸流さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
消音- 氷水蒸流自由詩307-9-12
夜島へ- 氷水蒸流自由詩807-6-22
屋根のない明るい部屋で- 氷水蒸流自由詩907-5-26
葉月葉- 氷水蒸流自由詩707-5-17

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