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毒が溢れ出していた、
   動脈を流れるように
鼓動を鳴らしながら、
   溢れていた
それはとても黒い色をしている筈だ
そうでなければモノクロの世界だ
(僕には関係ない)


そう ....
何故を反芻しながら
白湯の雨が打ち付け
通りの薄暗い道を疾走する

かぼそい蛍光灯の壊れた光も
消えた僕を無意識に投影する

細い視界の先の
見えない光を見据えながら
失踪する

 ....
皹入る空に吐息
(ステンドグラスに手をかざす)
冷血の雲になって
夜空を漂った
(粉々の破片)
雲の白鳥は、闇の境界線の上
(黒色のガラス/夜空)
湖とは、沈められた記憶のことだった
 ....
階段を駆け上がる
少年の姿

朝の陽が
ビルに白い息を掛ける
いつもより薄い青空は
いつもより
高いところにある
透明の空間に残響する
鉄の階段を駆け上がる
少年の色

僕の影 ....
(誰も)[帰途の光]

       いない

アスファルトは、
黒すぎるアスファルトは
重すぎる
(反射)足音は/白線は
寂しい
電燈の電柱
電線のカラス


マンホール ....
もりおかだいちさんの結城 森士さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
点々- 結城 森 ...自由詩4*07-5-29
霧の夜- 結城 森 ...自由詩2*07-2-1
割れたガラスの残響音- 結城 森 ...自由詩4*07-1-23
階段の滲む朝- 結城 森 ...自由詩5*06-11-12
水のリズム- 結城 森 ...自由詩6*06-11-6

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