ぬくもりだけを信じると
深呼吸できない、抱擁
信じて強くなれる
糸電話の決意

遠くでも近くでもない場所から
わざと小声でささやく
から、やさしい距離
保ち続けて

メールのない夜 ....
ちぢんだしじん
しにんがはち
しごうじゅう

いじんはしじん
めいじんはいしん
めいじいじん
いしんでんしん

めいしいじんで
いじんでええし
ええしはめいし
めいしにへんじ
 ....
白髪を掻いて
新聞を読んでいる
あなたは
岩だ

猫を
下手くそに撫でる
次郎丸は
僕が名づけた

うちで生まれた猫たち 三匹
母親にとって
あんなに大切だった ....
肺ガンでじいちゃんが灰になった

田舎のきれいな緑の世界に
黒の群集が蝕む

晴天がこれほど
嫌なものだとは

長い煙突から天に煙

じいちゃん
太陽もその最後の力で
灰色にし ....
すすきの檻の中で
僕らはこの世界に全く無関係に
声を上げたり遊んだりしていました
地平線を縁取る山々の木々が萌え
白く雲は何処までも白く留まることがなく
道はなく
それでも帰ることを知って ....
赤黒くなった点々散る悲しいあざを
見たがる人たちから守ると云ったら
守り続けて疲れて倒れるあなたを
ガラクタだと云う人たちから解放してあげると云われた

僕達は幸せ
保身の術さえ知らず
 ....
陽が沈み往くのが早くなると急かされるような気持ちになってる
落ちた葉を拾いあげて息を潜めていく視界を眺めて
夢を見たいように見るには辛酸な世界だと思った
そんなんだから身を滅ぼす瞬間の刹那の痛み ....
君を何度も殺して悲しみに暮れる夢を見たよ、と云ったら
貴方に何度も殺されて幸せだった夢を見た、と云った
理由があるのに「理由なんてないけど」なんて云ったのは
強がりなんかじゃないよ、云わば代名詞みたいなものだったから

理由はないけど(明日があるから)僕は寝て
理由はないけど(お腹が空いたから) ....
飛散したガラスの破片が
危ないものだなんて知らなかった
キラキラとひかって
みんながとても喜ぶだろうと
そう思ってた
真田徹基さんのおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月への糸電話- たりぽん ...自由詩1107-4-19
ちじんがしじん- 木棚環樹自由詩6*07-3-16
白髪を掻いて- 水在らあ ...自由詩37*07-3-12
昇龍- みもる自由詩606-11-1
すすきの丘- さこ自由詩405-9-14
世界はきっと気付かない- さこ自由詩105-9-13
楽園のすきま- さこ自由詩105-9-8
ブラッディ_バレンタイン- さこ自由詩4+*05-9-7
モチーフと確証- さこ自由詩3*05-9-5
コントラスト- さこ自由詩13*05-9-5

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