すべてのおすすめ
俺は学校の
トイレでタバコ吹かし
銘柄の違うのに交換し
先生に怒られた
家では梅酒の1升瓶を
隠し飲んでいて
親に見つかり
お説教もらう
彼女にもらった
マフラ、手紙すべて
....
ダッシュボードに斜めに突っ込んだ
おもちゃみたいなラジカセ、レゲエのリズム
全開の窓から
おまえは
ほっぺた出して
ぶるぶるやってた
子供みたいに
俺は
クラッチとアクセル
ジャ ....
僕の仕事は重罪を犯した人間を死刑執行人として処刑することだ
とても責任が重い仕事だ
今日も刑務所に罪人がやって来る
ひょろっとしていて猫背で全身が青白く目玉がぎょろっと出ている男だ
....
たとえば僕の場合それは
初めて
しり あった
女
というやつと
つめたい汗を皮膚に浮かべながら
五月
間延びした地方都市のなかで
その延びきったらへんで
道がすこしだけ
ほんの少し ....
ハロー
いま、ぼくのそばにいる、コトバ、は
みどりいろをしています。
ハロー
もう、ハル、なんですから
きっとすべてがうまくいきます。
ぼくの、てのひらで、
コトバ、は、硝煙、の匂いに
....
ねぇ
だれか教えて
大人ってなに?
大人の定義は?
どこまで歳をを重ねれば子供から抜け出して
どこまで成長すれば大人と認められるのか
きっとだれも答えられない
....
十万円で買ったパチンコ必勝法が
まったく効果はないと知り
ガンキャノンはパチンコ台を叩いて店を追い出された
かつてガンダム達と一年戦争を戦った勇姿の面影はない
年金を酒と博奕につぎ込む日々を彼 ....
子供の頃、僕らは社会見学で宇宙船を見に行った
飛行場の長い滑走路に降りてきたそれは
船体に星空を貼り付けているわけでもなく
凶暴な触手の持ち主が船体を食い破っているようなこともなかった
船から ....
いま
{ルビ仄=ほの}明かりの部屋がとても寒くて
ぼくは
コカ・コーラの気が抜けてゆく潮騒の中で
花が開いていくのをじっと見ている
足が冷たく
息の僅かな白さの中に
ちいさな子供だった頃 ....
太陽の沈没
それは覚醒の合図
長い長い一夜の始まり
眠らない
さながらアタシは吸血鬼
近ごろ少々人間不信だ
もとから信じきってはいなかったけれど
今ではすべて ....
水を、欲している
のどの ずっと奥のほうで
さかなが泳いでいる
季節が融けはじめていることに
気づいたときには もう
わたしのなかの海は 浄化され
沈殿していた過去があふれ出て ....
君に対する僕の心は
ほとんど愛で
蝋燭たてとか
傘たてとか
ドアノブとか
靴べらとか
そういうものに
僕はなりたい
....
2007/04/03
同人に
駄作と言われ
項垂れて
今晩寝ないで書き直そうと
とぼとぼと帰宅する
明日の朝
早く起きて書き直しても良いのだ ....
楽しいのか
いま
楽しい
いま
楽しいとき
うん
楽しい
楽しいよ!
と言って楽しがる
ような楽しさがふと晩ご飯の後なんかにあって
またはそれは昼ご ....
コンビニの入口脇で。
ホームレス風情のおじさんが。
焼きそばパンを貪り食う姿を見た。
よく分からないけれど。
こんな光景を見るといつも。
僕は胸を締めつけられてしまい悲しくなる。
....
しずかなばしょにいきたい
じかんのながれをいちみりもかんじない
しずかでしずかでいろのない
そんなばしょにいったら
わたしはあしをのばしてじべたにすわる
まっしろなそらをみあげる
....
三月三十一日は
なにかしら
ほっとした
ぼんやりとあかるい
さびしい一日だ
徒手空拳の毎日にいると
一年はあっというまであるのに
十年にも思えるほど遠い
....
ひとりでくるくるとまわる
真夜中のダンス
女の子はもっと踊っていい
ターンする
真っ赤なスカートの裾がせせら笑った
振り向いてもひとり
少し跳んで
またス ....
うちの家は 本屋
昔から 本屋
駅前に 大型書店ができた
うちの家は 本屋
昔から 本屋
駅前に 大型書店ができた
グレーのさぎょうぎを きた
ぶかぶかの
ニッカをはいた
ぼうずあたまの
よく あせをかく
うつくしい はならびをした
しょくにんになりたい
ぎを ....
宇宙は本当に広いのだろうか
もしも宇宙に終わりがあるのなら
星の数に限りがあるのなら
宇宙は狭いのかもしれない
果てしなく続いて
終わりのない空間に
広いという言葉は似合うのだろうか
広 ....
入口は大抵いつもそれほどまでには広くないものだけれど、いざそこをくぐってみればスルーしてスキップしてフライアウェイののちノーイメージもノーイメージな景色へ連れて行かれてというかたどりついてというかとに ....
パンのみにいくるにあらずとパンなしではしんでしまいますよ
数えれば29個も
もっと切ってひらいてつまんでいけばたくさんの
おれを連ねてきたものだなあ
たてに
たてだけにかさねて
....
ねぇ
キミは今更
なんて言葉を吐いているんだろう
キミを傷つけるくらいならなんて
そんな段階はとうに通過してるじゃない
ねぇ
アタシたちはすでに
十分傷ついているじゃない
満身創痍 ....
鏡は自分にだけは
正直でありたいと思った
常に見るものに
反対のことを教える自分に
罪の意識を感じていた
だからせめて自分だけは
正しいものを正しく見たかった
だがそれは
自分が逆さま ....
泣きたいんだ
娘は人前では泣かないんだ
卒業式も家に帰ってから泣いた
つまづいて転んで
膝から血が滲むのを見ても
すっくと立ち上がって
水道で洗う
恐いお化け屋敷も
恐 ....
花巻に来ている
宮沢賢治と遠野物語の
風が吹いている
土が匂っている
せつない、ただせつない、
全車両禁煙の新幹線で
もうすぐ
この風と土から離れます
....
行ったり戻ったりしながら、雲のような感覚に耳を貸す
触ろうとしてもさわれない
いま自分が人間であるなら見つめることしか出来ない雲
雲はふわふわと空に浮かび、なんでもない人たちが見つめ ....
猫が激しく鳴いて春で
いや正しく言うなら地球のこのあたりは春なのだ
こちら地球そちらは
あずかり知らぬあっち側の諍いに
液体ヘリウムをぶっかける
それから逃げだす
ものすごくものすごく ....
海原に月がひとつ満ちていた
波は立ち上がっては落ちていく
暖かい夜なので淋しい予感はない
浜辺に置いてある椅子は日に焼けて
幼い頃の君はそこに立って遠く ....
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