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虹色の服を着た少年が
壁をよじ登る
若い母は
きゅっ と眉をしかめ
平手で幼い尻を
幾度も叩く
( 次男坊は、黙って菓子を、食べていた )
母の隣に座らされた少 ....
日曜の午後
鎌倉の喫茶店で
「 詩人の肖像 」
という本を読んでいた
店内の天井から
ぴったりと静止した
サーカスのブランコのように
ぶら下がる
....
喉が渇いたので
駅のホームのキオスクで買った
「苺ミルク」の蓋にストローを差し
口に{ルビ銜=くわ}えて吸っていると
隣に座る
野球帽にジャージ姿のおじさんが
じぃ〜っとこ ....