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すじ雲が広がる空の中で
遠くの方で飛行機が弧を描く
ゆっくりと大きな旋回だった
夕陽に反射する銀色が
勇ましかった

飛行機は目的地に向かうための
方向を変えるというよりも
今の空をす ....
ある日
耳を失った少年は
歩いている道で翼を拾った
少年はその翼を背中につけて
ふわふわと自由に飛んだ
何も聞こえるものはなかったけれど
少年は音を取り戻した

ある日
目を失った少 ....
夏の朝
とうもろこし畑の中に溶けてみた
一直線に並んだ黄緑の
甘い匂いが夏だった
気づけば夏の中に溶けていた
黄色の穂先から見上げる青空は
水を見ているようだった
土から湧き出る水蒸気が ....
満員電車の中のつり革を
片腕を伸ばしたまま
必死になって握り締め
このつり革は自分ものだと
態度で主張する
そんなわずかな場所が
そんなに欲しいのかい
数分後にはみんな降りてしまうよ
 ....
ぎらぎらとした太陽の光を
何も遮るものもなく
そのまま受けながら
アスファルトの道を
ひたすらと歩き続ける
たらたらと頭から汗が落ち
体がべとべとする
道からはむらむらとした熱が
浮き ....
「ぽえむ君は一人ではない!」
「えっ、マジでっ!」
「だってだよ、毎日二作とか三作を書き続けて、かれこれもう、
一年以上が経っているんだよ。」
「いやいや、根性があるからなんじゃないの?」
 ....
「あのさぁ、ぽえむ君って、本当は女性なんじゃない?」
「おいおい、いきなりなんなんだよ。」
「だってね、ぽえむ君を実際に見た人っていないんでしょ。」
「そうだねぇ。でも、だからといって女性か?何 ....
春の朝ようやく見えぬ霜柱
緩むは時と心の中も

春の陽の照らす大地の暖かさ
{ルビ温=ぬく}むは土と心の中も

春の道見せ合う初の制服に
歩むは足と心の中も

春の風少し強くは吹くけ ....
文章も入れてみました ついに定規は曲がった
まっすぐにしか使われない自分が
悲しくなったという
まっすぐに測れるものなんて
世の中のほんのわずかしかない
そう思ったらしい
もっと柔軟のある生き方を求めて
現実 ....
黒子 恭さんのぽえむ君さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空を旋回する- ぽえむ君自由詩6*07-8-7
ある日の拾い物- ぽえむ君自由詩11*07-7-14
とうもろこし畑- ぽえむ君自由詩22*07-7-1
悲しい占領地- ぽえむ君自由詩26*07-6-5
夏歩き- ぽえむ君自由詩21*07-6-4
小説・疑惑のぽえむ君_(複数人説)- ぽえむ君散文(批評 ...7*07-4-1
小説・疑惑のぽえむ君_(女性説)- ぽえむ君散文(批評 ...8*07-3-31
春の朝- ぽえむ君短歌8*07-3-23
足跡(アニメポエム)- ぽえむ君携帯写真+ ...9*07-2-27
曲がった定規- ぽえむ君自由詩49*07-2-27

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