雨音ちりちり
夜風に揺れて

不思議な傷を
道にバラまく

白線縫われた東関道を
削りながら
鳴きながら

明日も同じ帰り道
水泡が曲がれば
いいんだろうが
バスがかわりに
 ....
雑念という名の念力できみをあたまの中からテレポート。

疲れ眠るリモコンの中のひとりぼっちの乾電池としてのぼく。


知られちゃいけないきみの生まれた星まで飛 ....
「あなたは生きている資格がありません」
「あなたが嫌い」
といわれたら、
酒をあおりたくならないか?

それは自分が弱いからなのだろうか?
血栓ができるほど
溜まりに溜まったものを
押 ....
東京に行ったらば
もっと自由になれるのかと思っていたらば
まずはペニスがないことにはどうにもならなかった

どこへ行っても
おじさんの横ににっこり笑って座る役目しかゆるされなくて
わたしは ....
世の中には

悪意というものが

確実に存在する

土曜日の夜

あらためて思った

わたしは白黒つけたがる

言いにくいことを言ってゆくのが

大人のビジネスだと信じてい ....
夫がいる週末は楽しいから
なんにもない平日を
早送りする

だけど、今夜は
夫が
携帯電話と間違えて
リモコンを持って行ってしまった



夕飯を食べる時間に
夫がいないので
 ....
あの上り電車で何本見送ったことになるのだろう
別に数えている訳では無いし
有り余った時間を費やせればとストールの毛玉など毟りながら
外界と隔絶された待合室の硬いベンチに腰掛け
あの夜の顛末でも ....
何処かが
とても歪な僕は
何処に居ても
居心地が悪い

何処かに
嵌め込まれると
何処かが痛くなる
出来損ないのピースだ

中途半端に
途中下車を
繰り返してきた
半端者 ....
ぬっぺふほふ


脂身 から にゅるんと 手と
煮凍り から ぬらりんと 足が
新月の 夜道を ぺたりぺたり 歩いて
軒下の 薄明かりに ぐんにゃり うずくまる
こらあげん の 垂れ ....
トランキライザーが必要な世代ではない
あたしはもっとポップでカジュアルだった
がこの時間になると目が覚めるゲロがでそう
睡眠障害とかパニックをカムアウトすることのだささを
ヤホーよくわかってる ....
あなたの頭はいつだって
テレビに、あるいは紙束に
あるいは口をつぐんだきりの封筒へ向けられていた
あなたは僕が
あるいは僕らが
とても嫌いで、忌避していた
冬の
割れるような ....
ちいさな町のあちこちに
狂ったような橙色のあかりが灯る 
天使がベッドシーンを覗く夜


(こんな粉雪の舞う晩は
殺人鬼がやってくるんだ
もろびとこぞりて唄いながら
殺人鬼がやってくる ....
エブリリトルシングのCDを買って、歌詞カードだけ抜き取ってあとのCDは捨てる。
捨てるというか、真ん中の穴のところに野良犬の鼻をつっこむ。
もし、鼻にエブリリトルシングのCDをつけたまま街道を ....
中央の樹が鬼の顔に見えることで有名な雷雨公園

土砂降りの中 何十人もの人達が
傘も差さずに遊んでいる

僕は大きな滑り台の上で
いつまでも順番を待っていた

ふと手すりに電流が走り
 ....
それは


   ノイズじゃない


   アイズだ。



雑音なんて
この世に存在しない。

そうでしょう?





*

昨夜のコト
あたし ....
僕の好きな人は 僕の知らないところで ボコボコに殴られている
そのころ僕は コンビニのお姉さんに「弁当をあたためますか」って聞かれただけで
大喜びしている

僕は無力だと 涙を流して 焼 ....
あずき色に染まり
落ちてくる空を
二日酔いの電信棒たちが
支えている
昨年を引きずった神さまに
ぼくの肋骨を
あずけることはできない
だからといって
飛び去った鳥たちを
埋め戻すこと ....
新婦が男たちにウォトカを注ぐ
真ん中になんか入っとるハム
まわりになんか入っとるハム
コルシカのマフィアたちが新婦をさらう
新婦はモイモイと絶叫し
新郎は短歌を詠んで泣く
夜のオーロラ
 ....
職場にとても変わった人が入社してきた。
出張者の手配をする仕事。
ひたすらJRや飛行機の発券をする仕事。

そして彼女は
聞いてもないことをよく言ってくる。

「わたし、電車が大好きなん ....
鬼だ


「捨てられた」と
呟いた口からは牙が

「苦しい」と
抑えた胸は垂れ あばらが

涙があふれた目は
赤く濁り 血の涙が

「あなたに触れていたい」と
願っていた手は ....
異国の空の下
少女がうずくまって歌を歌う
時折、猫のように耳を澄ませる
地球の寝息を聞いて
にっこり笑い
そしてまた歌いだす

異国の空の下
少女がそっと立ち上がる
太陽の光がちゃん ....
排ガスを撒き散らし
うなる車尻目に
爆走
縦横に街を
切り裂く
チャリ
信号免許
萎縮した力を
軽蔑し俺は
ナンバーガール
聞きながら
街からも
道からも
落ちている
言葉 ....
1秒にも満たない
光りの震えに

たましいは清く
熱の涙を僕に
もたらした


それと全く
同じ瞬間の中で

たましいは卑しく
多くの打算を僕に
急がせる


そんなた ....
私は「プラス思考」を信じない
それはマイナスの気分を認めないこと
認めなければ
後で皺寄せがくる
求めたプラスの分だけ
水面下でマイナスが肥大する

「マイナスイオン」が身体にいいのは
 ....
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