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それぞれの屋根は真昼の太陽に辟易し白々と病んでいる。
こんな日は思い切って外に出てアカシヤの路でも歩いてみたい。
しかし結局我が倦怠がある魅力を持って私に寄り添い、テラスに出て庭の草花を
見 ....
立ち上る陽炎の道には郷愁を誘うものがある。
ある者はそれに故郷を想い、ある者は自己の魂の遍歴を見る。
忌まわしい出来事は時の彼方に去ったのだ。
ただ眼前に横たわる幻想に今ここに在る為の心の拠 ....
煌めく星々の彼方に伸びるきざはしを今まさに昇ってゆこうとしている君。
地上の僕は君の後ろ姿を必死に追いかけてこの手を思い切り伸ばす。
けれども君の金色の長い髪が暗闇の中鋭い光線を放ち僕の行く手 ....
都会の喧騒から逃れるようにこの村へ来た、新たな道程。
久しく見なかった青い空は高く眩しい。
なんて清涼な空気、美しい山々の稜線。
私は自分の在るべき場所をようやく見つけた嬉しさに浸る。
....
夜の繁華街のざわめきにあらゆる欲求が漂っている。
散らばるポン引き達の蜘蛛の巣が張り巡らされている。
しどけない女たちは性欲の看板をぶら下げている。
狡猾な男たちはホテルの裏で駆け引きと取引 ....
夜の鏡に化粧を落とした道化者の喜怒哀楽の無い表情が映る。
上からの圧力と下からの形だけの信頼の間のクッションとして、
日々を淡々と送るあなたは悲しき道化者。
あなたの昼間の顔にも本当の笑みが ....
朝日を受けて、今旅立ちの時を迎えようとする者よ。あなたの選択は正しい。
あなたはまだほんのエメラルドの原石かもしれないが、この道をゆくことによってそれは磨き抜かれ、本物の硬質なエメラルドとなるの ....
ポプラ並木をあなたと歩く。
優しい日差しが降り注ぎ、穏やかな風がゆったりと流れてゆく。
僕はあなたの胸の内を知りたくなって、ほんの少しドギマギする。
意地悪な雲が僕の心を見透かしたように、時 ....
時空を超えて今あなたの心に新たな気付きが目覚める。
けれど平和を求めるあなたの心にも邪悪の神は鎮座している。
あなたの為を思って、などという薄っぺらな言葉はいらない。
私が求めるのは今この瞬 ....
あなたはあなたのとっておきの古ぼけたカメラを手に取り、
にやにやしながらその背中を開けて一本のフイルムを装填する。
あなたの細く美しいその指で、とてもやさしく、繊細に。
私は暖かい暖炉の前で ....
気がつけば雨は雪。
創造の世界では初夏でも雪は降る。
なんて自由な空間。ぽーんと抜ける空間。
木曜日の午後の喫茶店。
一年中飾られているクリスマスツリーに暖色が宿る。
....
進め、進め、力強く。
進め、進め、誰が何と言おうとも。
進んで進み尽くして疲れたら休めばいい。
そしてまた、どこまでも突っ走れ!
偉大な先人達の後に続け。
先人達が創り上げた光の道を ....
闇の帝王がその音色を奏でると、聴衆の動きがはたと止まる。
このトランペットの音は全ての世界を超越していたのだ。
そこに新たな魔王が音色を重ねた時、聴衆はもうその場から逃れる事すら困難だ。
夜 ....
夜空の彼方から私の窓辺に舞い降りる音の輝きを見る。
煌めく音の粒が私の心に絶え間なく降り注ぐ。
それは確かに、天上の天使が奏でるピアノの純音。
流麗な音色が疲れた私の心を癒す。
私は自 ....
誰しもが持つ少なからずの不安に梢で緑が揺れている。
あなたが私に声を掛けて下さった時、
(そう、あの時私は心此処に在らずだった)
それは天使にも悪魔にも似て、ただ薔薇の香りを鼻先に届けた。
....
エメラルドブルーと白銀の世界を僕は見ている。
この美しい光景に僕は戸惑う。
果たしてこの世界に踏み込んで良いものか。
良いと言われれば、今すぐにでもこの身を投じよう。
感情の襞を鎮め、 ....
灰色の湖畔に立ち、白い天の彼方から響いてくる子供達の無邪気な声を聴く。
太い筆で描いたような黒い山々の稜線は、物思いに耽る印象画家の傑作だ。
立ち尽くす事しか出来ない自分は、息をひそめ、その光 ....
秋は突然やってきた。
夏の香をそっと窓辺に残して。
港の公園通りにさらさらと降る落葉。
赤茶色の絨毯。過ぎ行く人々。
微かに残る横浜の匂い。
東京には無い匂い。古き時代の匂い。
....
大海原を望む丘の上で安らいでゆく魂が一筋の輝きを放つ。
しばらく見なかった太陽がその魂をさらに照らす。
緩く弧を描く水平線が真実を浮き彫りにする。
目をそらしてはいけないのだ。
こんなにも自由 ....
喫茶店の窓から覗く
街の風景は
透明で美しい
ガラス細工のようだ。
道往く人々の足取りは軽く、
今宵のクリスマスイブの準備に追われる
幻想的な蜃気楼。
漂う煙草の煙に人々の心奥を ....
吉岡ペペロさんのヒヤシンスさんおすすめリスト
(50)
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
真昼の気晴らし
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ヒヤシン ...
自由詩
9*
13-8-21
陽炎の道に立ちて。
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ヒヤシン ...
自由詩
5*
13-8-21
Always
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ヒヤシン ...
自由詩
6*
13-7-15
美しい村
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ヒヤシン ...
自由詩
9*
13-7-13
欲求の果て
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ヒヤシン ...
自由詩
5*
13-7-13
道化である必要なんてない
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ヒヤシン ...
自由詩
4*
13-7-13
若い人たちへ
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ヒヤシン ...
自由詩
5*
13-7-12
妻へ
-
ヒヤシン ...
自由詩
8*
13-7-12
遥かなる気付き
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ヒヤシン ...
自由詩
5*
13-7-12
朝方の嫉妬
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ヒヤシン ...
自由詩
7*
13-7-11
Relaxin'_〜或る午後に
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ヒヤシン ...
自由詩
12*
13-6-22
光の弾丸
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ヒヤシン ...
自由詩
9*
13-6-22
Kind_Of_Blue
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ヒヤシン ...
自由詩
8*
13-6-18
F・H
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ヒヤシン ...
自由詩
3*
13-6-2
告白
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ヒヤシン ...
自由詩
5*
13-6-2
美星
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ヒヤシン ...
自由詩
4*
13-6-2
音楽
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ヒヤシン ...
自由詩
4*
13-5-29
秋
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ヒヤシン ...
自由詩
2*
13-5-29
感謝
-
ヒヤシン ...
自由詩
2*
11-3-19
天使の舞い降りた夜
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ヒヤシン ...
自由詩
4*
10-10-28
1
2
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