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風がつんざいて
熱量をうつして
新しい季節がやってくる
しがみつく指を
切り落としながら

方角をなくして
こごえる鳥
さみしがりの
喉いっぱいに悼む
星をめざして進む歌が
 ....
空の頂に月のない夜
まなざしは
同じようにはやってこない
待ちぼうけの子どもたちが
眠ったふりをして
息をこらすように
取り巻いて包んで
進行する世界に
オクターブごとに反響する
数 ....
夜にさまようノマド
夢に似た旅路
くらやみの中へ
伸びていく根毛

黒髪の思い出は
満月の丸み
汲み上げられて
つきあげるよろこび

歌うことばすべてに
ひとしく炎、やどれ
こ ....
泣きやんだ空のゆううつ
雲のまにまに
トタン葺きの屋根屋根からとびたった
まっしろい小鳥たちのまっくろい足、足、

鎮守の丘をみあげては
向こうがわを夢見る
臥せりがちの少年の
履きつ ....
道端に 雪をかぶって
うち捨てられた人形は
さぞや寒かろ さみしかろ


あの日も
おなじくかがやいて 
うなる風に 耳をすませたら
ぼくがぼくであるための
拍動の 確からしさが
 ....
泣き止んで幼い心ともにあれ
小さな日々に戻れないなら

ゴム長を引っ張り出した夏の午後
君は来る来るあの日の傘で

戯れに一段上げた跳び箱を
君が跳ぶまで帰らせないよ


 ....
いっぴきの蝉が
務めを終えたように 
仰向けに落ちて
空をひっかいている
親しんだ木々の幹に
戻る力はもう無い

おまえの瞳が
磨きたての宝玉のように
くろぐろと光をたたえるのが
 ....
日だまりのごくありふれた教室で
夏の終わりの背くらべする
愛すには資格がいるって本当かな
教えてほしい 告白前に

ラブレター 書き上げたなら誤字脱字
偏差値上げて 出直してくる

目に届く 君のラブリー まぶしくて
やっぱりぼくは垣 ....
くもをたべる透明ないきものが
空に住んでいます
優しいナイフで切り開いて


あの日  歓声をあげて
逃げ水を追いかける
おさな子はぼくですね
ちっともつかまえられないのに
追 ....
虫取りの子たちが
アジサイの茂みに見え隠れする
夢の色を追いかけて

おおきくなってしまった
ぼくは
その動きをなぞることができない
思い出して叫んでみても

ブランコの揺れと ....
雨を欲する街が
コンクリートのサバンナだとしたら
ぼくは群れからはがれた
いっぴきのガゼルになって
待ち伏せていた風に食われる


舐めてもいいよ、と
赤い花々のうつわがひらき
惹か ....
雨を聴くひと
土を嗅ぐひと

奏でられる調べには限りがある
奏でられない調べを夢にみすぎて
からだを置いてきた場所を
遠ざかってしまう

胸の奥には想像上の内臓があって
白いバラ線に ....
こずえとこずえをむすんだ線で空を区切ってください
右側にあるのが悪い雲
左側にあるのが良い雲です
どちらにも雲がなかったら
そこが天国です
朝の訪れるたび
切り離されたからだを思う
昨日との交信が途絶えて
寄る辺ない
なまぬるい風に
輪郭を確かめる


季節がしみこんでくるのと
季節に染み出していくのが似ている ....
吉岡ペペロさんのあまねさんおすすめリスト(45)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
寒い夜の即興- あまね自由詩911-1-16
夜をなぞる歌- あまね自由詩1611-1-9
冬の夜の即興- あまね自由詩1311-1-6
冬の日の即興2- あまね自由詩1211-1-3
冬の日の即興- あまね自由詩1510-12-31
幼心のうた- あまね短歌910-9-5
夏が挽く歌- あまね自由詩2610-9-2
登校日- あまね短歌2*10-8-29
初恋- あまね短歌510-8-27
夏の完結- あまね自由詩2210-8-10
八月の子ども- あまね自由詩21*10-8-2
ネイチャー・小暑- あまね自由詩1010-7-9
真夏を待つ- あまね自由詩1010-7-6
真夏未満- あまね携帯写真+ ...1110-7-2
alt- あまね自由詩28+10-6-27

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