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※婿島のアホウドリ 小笠原
 羽毛採取の乱獲100年
 個体数2000ほど
 鳥島から雛を避難

海面に浮き上がった獲物を
風を味方にして
長駆滑空して捕らえる
海の女王

羽ばた ....
川の流れは清冽
岩に激突した飛沫の中
一服の涼を見るが

飛翔する山鳥
容姿は狡猾で
空腹を満たそうと
水中の魚群を窺う

山猫もまた、
山鳥を捕獲しようと
首擡(もた)げ見上げ ....
春と修羅について「修羅」という言葉をキーワードとして思うところを書いてみました。

1924年 宮沢賢治27歳の処女詩集

「春と修羅」 自費出版のこの詩集の中の2編に賢治は己の姿を描写してい ....
雨が濡らす新緑の並木道
歩道を楽しげに歩く老婆と中年の女性
一つ傘の下まるで恋人のように腕を組み
女性は老婆の顔をのぞき
満面の笑みを浮かべて話しかけ
老婆は斜め上、女性の顔を見つめ
ニコ ....
初夏の明るい光の中
陽光に照らされた新緑の並木
聖橋から下る通りに
暗さは無い。

明るく振る舞う表情の裏
怠惰と絶望が無い交ぜになった
深く刻まれた皺を持つ老人の横顔
溌剌とした声の ....
目の前にある一杯のぐい呑みに溢れた
桜政宗の燗酒をぐいと飲み干す

その傍らには酒の肴の赤身のマグロと
今日一日の痼(しこ)り
プルンと小鉢に鎮座して、
それを箸先で舐め
全てを忘れる切 ....
 詩の批評らしき散文は、現代詩フォーラムは当然のこととして、あらゆる詩の投稿サイトでは当然のこととして、返信という形や独立の散文という形で投稿されております。
 詩の批評的なものはほんの一言の感想か ....
桜ひらひら風の中

聖橋の南詰め
大きな大きな椋(むく)の木は
元宮稲荷の一口(いもあらい)

小野篁(たかむら)の霊験の
実はお狐、太田姫
それでも道灌ゆかりの地

こんこん狐の ....
サクラを観ない年がこの歳になってやってくるとは思ってもみなかった。

確かにサクラは咲いている。が、サクラの中で酔うことなく、風景の一つとしてのサクラ花。淡いピンクの染みぽつり。ぽつりぽつりの悲し ....
錦糸町へ行かなくちゃ
錦糸町南口のエイコっていうスナックへね
あの子に逢いに
何!
好きなバーボンアンドソーダを飲みに行くばかりだけど

かわいいな
ほんとにかわいいな
汗に濡れた肌を ....
待合室のベンチの片隅
三百代言に堆積された
一言主の判事の方便
外は春だが歩くには寒く
部屋の照明は薄暗い

世間話の片隅で
忘れ去られた真実が
書類の堆積に発酵し
異様な臭気ととも ....
朝から酒を飲んでいる
涙をこぼして飲んでいる
都会の空地の駐車場
道行く人は見ない振り
電信柱のゴミの横
フェンスの縁に片手掛け
地べたに座り飲んでいる
通勤客は足早に
見て見ぬふりの ....
歪みを補正しようと
身震いした球体の表層に付着した
病原体のような存在が
界面活性剤に流され
漂う芥となり
大洋に流れ出す時
芥に染み付いた

悲しみと喜びと
誇りと落胆と
憎悪と ....
たった一つの言葉が言いたくて
書き始めた詩が
僕の手を離れて宙に浮かぶ

こんな筈では無かったと
何回も書き足して
つなぎ止めようとしたが
ますます詩は僕の部屋中に拡散し
言いたかった ....
鳥も帰らぬ街の残骸
その真上にも空が拡がる
空には厚い黒雲が犇めき(ひし)
雲の凹凸にたくさんの泣き顔が
泣き出す雨の一粒一粒が
いのちのかけらであったため
泣き出す雨に佇んだ
涙袋が途 ....
曇り空の夕陽は
やけに朱色の粉っぽくて
窓から見える景色が
変にくすんでいます。
日がな一日床に入って
分かりもしない本を読んだり、
他人の不幸の報道を
リバイサンから御裾分けしてもらっ ....
跡形もなく過ぎ去った過去は
過去の栄光ではなく日常のホームドラマで
思いやりのある家族とお節介な隣人
歴史好きの親父とミーハーな娘
東京に行きたくて
髪の毛を染めたキャサリン
着ている ....
※詩という創作活動はどのあたりから始まるのだろうか。

 詩と散文を作る手段全般についての情報と意見交換の会議室で「あなたの詩の書き方をステップをおって説明してください」とういうテーマの時がありま ....
それは突然舞い降りてきた
何の前触れもなく歌もなく
楽しさの全てを食い尽くすため、
僕の身体に入り込んだ。
それは少しの疼痛で
全て揃った腰のパーツの
どこかにスーッと入り込み
きっとど ....
市場の朝は早く寒い
働く市場の軒下から
真っ青な空が広がっている

君の頭上に空があり
野菜の中に埋もれて
汗をかいていた君は
市場の軒の間から
深く青い空を見る

空の青は深 ....
唄われることのない楽譜
合唱曲の楽譜
一人では唄うことの出来ない楽譜よ
ただ読むためだけに
部屋の机の上にある楽譜
その悲しさはどのように深いものなのか
間違って作られてしまった悲しさか
 ....
逆立ちする樹は
王子の星を三本で覆い尽くし
そのうち星は崩壊
逆立ちする樹は
なぜか地球の一角に
サンテグジュペリの祖国の支配
沢山の奇跡の巨大な島
地上の奇観 バオバブの森

漂流 ....
人生なんて冗談でしかないって
お偉い先生が言っていますが、
そんなことは地平線まで見える丘に立ちすくんでいる下々の者である僕らにはとんと実感がありません。
大きく言えば人生って今生きていることな ....
{引用=
稲荷山浄妙寺
鎌倉五山第五位の寺格
足利義兼の創建で
月峯了然(げっぽうりょうねん)から臨済宗
足利尊氏の父
足利貞氏が中興の開基
創建時の住職 
行勇律師は後に栄西の弟子
 ....
丹波 余社郡(よさのこおり)管川(つつかわ)の人
瑞の江の浦の島子は
釣り上げた亀を妻にして
蓬莱山へ出かけたみたが※1
絵にも描けないいやらしさ。

魚比目之興、鸞同心之遊

タイや ....
その褐色の巨人は
毛髪からエレキを放電し
異様な叫び声を上げたり
心を揺さぶる言葉を呟き

その褐色の巨人は
無骨な太い指で
楽器の喉元を押さえ
楽器の内臓を掻き毟って
悲鳴を上げさ ....
 郊外電車の車窓から夕暮れの開発地が見える。電車はあるときは半地下に潜り、あるときは高架線となり、田園地帯を我が物顔に走る。路線の駅に会わせて区画整理された街並みは美しいが、ほんの数百メートル移動 .... 碧い海に円く赤い太陽が輝き
青い空には白い波頭が遠望できる
赤い雲のたなびく先には
山の端が曖昧な稜線を見せて消えて行く
樹木は影しか形成せず
息づく季節はすでに過ぎてていた


闇 ....
東京の東の場末の少し前

相撲とりと競馬狂い
ちょっと一杯ひっかけようと、
そぞろ歩きの錦糸町南口

客引きの中国人の女やら
街頭ライブの若い子やらが
ネオンの極彩色にまみれながら
 ....
霧に霞む煉瓦敷の道の街灯の明り
湿った空気の中
ボーッとした街灯の光の奥に
ゆったりとした時間が流れる。

得たいの知れない影と
先の見えない道の先に
あの古びたホテル
アイビーの這う ....
吉岡ペペロさんの……とある蛙さんおすすめリスト(232)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩_あほうどり- ……とあ ...自由詩1111-6-17
上流- ……とあ ...自由詩11*11-6-11
「春と修羅」についての短い散文- ……とあ ...散文(批評 ...611-6-6
雨の交差点2- ……とあ ...自由詩15*11-6-2
俺の幽霊- ……とあ ...自由詩9*11-5-19
ぐい呑み- ……とあ ...自由詩17*11-5-10
詩の批評と題する散文批判- ……とあ ...散文(批評 ...7+*11-5-6
太田姫- ……とあ ...自由詩7*11-4-21
忘れられない顔- ……とあ ...自由詩7*11-4-18
蛙のバーボンブルース- ……とあ ...自由詩811-4-15
待合室の春- ……とあ ...自由詩711-4-13
故郷(ふるさと)- ……とあ ...自由詩1111-4-7
浸透- ……とあ ...自由詩911-4-4
詩作を続けるために- ……とあ ...自由詩15*11-3-29
見知らぬ街- ……とあ ...自由詩7*11-3-23
一日の終わりのエイリアン- ……とあ ...自由詩17*11-3-21
DESOLATION_ROW(廃墟の街角)- ……とあ ...自由詩8*11-3-18
【批評祭参加作品】無意識と創造性- ……とあ ...散文(批評 ...711-3-6
ぎっくり腰- ……とあ ...自由詩8*11-3-3
空と雲ーIくんへ捧げますー- ……とあ ...自由詩811-2-27
忘れられたもの- ……とあ ...自由詩511-2-21
バ・オバブ- ……とあ ...自由詩11*11-2-17
丘から地平線が見えるのですが- ……とあ ...自由詩5*11-2-15
浄妙寺日記- ……とあ ...自由詩7*11-2-14
昔むかし浦島は- ……とあ ...自由詩5*11-2-7
JimiH_3- ……とあ ...自由詩7*11-2-3
訃報ー通夜3ー- ……とあ ...自由詩711-2-2
ひかりのや- ……とあ ...自由詩14*11-1-24
錦糸町マークⅡ- ……とあ ...自由詩11*11-1-22
ゆらめく腕- ……とあ ...自由詩10*11-1-20

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