すべてのおすすめ
雨が降っている
君のことを想う
屋根を叩く雨粒
君は何を見てる
君への想いばかり
膨らんでいくから
分からない事は
そのままにして
君の上にも降る
雨を想っている
副木が緩んだように感じるのは
早くも筋肉が落ちたからなのか
単に着けそこなっているだけなのか
左肘を傷めてから一週間が経ち
分かっていたつもりでも
それ以上に日常の所作に支障をきたして
....
湯船で脱力している
浮力を感じながら沈んでいる
湯をすくう
そばから両手から零れ
落ちる
形など止めずに
自由に流れるモノを
掴むことなど出来やしなくて
それでもすくいたい ....
スポーツ整形でこの地区では少しは名の知れ
た診療所だから混んでいるのは覚悟していた
が診療所の自動ドアを抜け二階に上がる途中
で待合室から溢れんばかりの患者に迎え入れ
られると圧倒されながらゲ ....
世界の果てを目指す
無意味の行進
のような言葉
こぼれる音
シンクロして流れ込む
うねり
闇の中
空っぽの風が
吹き渡って行く
光もないのに浮かび上がる
その姿を
感知するのは何 ....
戸籍に書かれている誤字俗字が蒐集されて
法務省から公式文書として通知されている
とは
なんて滑稽で凄まじいことだろう
戸籍に書かれた文字
書き間違った担当官も
その間違いが何十年も ....
県境にこだわったマニア本
県境に建ったホテル
県境に建ったショッピングセンター
県境が走る住宅街
短い距離の間に県境を何度も渡る国道
の
記事を見ていたら急に思い出す
東武日 ....
彩度が低下して冬
のような気がしている
けれど見上げれば鮮やかな
空の青
空っぽの空の青
透きとおるってどんな気持ちだろう
こんな空の下ではすべてを見透かされそうで
網膜 ....
雪晴れの朝の
あっけらかんとした明るさ
街に光が満ちている
街の輪郭にエッジが効いている
キッパリとスッキリと
明確な世界が眼前に
立ち上がっているから
いまこの瞬間なら
....
様式美とはこんなことを言うのか
西洋の美と江戸の美が混然となった舞台
何処にも属さない世界を現出する
その舞台装置の中で演じなければならない
役者の苦労は如何ばかりだろう
半端な存在 ....
コンテンポラリーダンスの舞台で描かれた
ゴーギャンの半生
鮮やかな身体表現で再現された彼の代表作
われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか
鬼気迫るダンス ....
正しいことなんて知らない
正しいことなんて在るのか
ただ一つの正しいことなど
そんな言葉を抱えたままで
世界と対峙するからまよい
流されるだけなのだろうか
空が燃えつきそうな夕刻に ....
無言劇なのだと
目の前に突きつけられる
その舞踏の力は
日々の鍛錬の果実
伝わってくるのは
言葉になれずに
ザワザワと蠢く
エモーショナルな情動
要るものと要らないもの
では ....
夢を見た久しぶりに
夢だから
起きてすぐ霧散してしまって
途切れ途切れにしか覚えていない
けれど
目覚める瞬間の光景だけは
辛うじて覚えている
四国だかどこかの地方都市
何処か ....
高崎線に乗り換えると
電車の調子が悪いのか
モーター音がいつもより大きい
回転数の上昇に合わせて甲高くなり
惰行から力行に入れるとまた悲鳴をあげる
あぁ懐かしい
吊り掛け駆動だ
....
セブンイレブンに買い物に出る
夜の旧国道はひっそりとして
思い出したように車が行き交うだけ
秋の虫がてんでに声を競う
聞こえてくるのはそればかり
淡い闇を纏う街を見ていると
何だか現実 ....
運河に架かる橋に立つ
とおく
離れた風景
それは空が広く
開放的な風景でもある
けれど
あるべきものが何もない
陽は
とおく
小さなビルの彼方に落ちて
地平の近 ....
にわかに雨が降り出す
濃厚に萌え立つ雨の匂い
という名のアスファルトの匂い
パラパラパラと傘を撃つ
雨粒が急速に嵩を増して
バラバラ
ザ
ザー
ともはや見分けもつかずに
速 ....
何も考えずに済む 静かな日々が待っている
それが望んでいたこと 筈だった
月明かりの下を歩く 潮騒が流れ込む
満たされた音を抱え 胸の奥に滴る情動を
なぞ ....
七夕なのに雨模様
願い事を見透かしてしまう僕には
あまり関係のない事実
笹を(と携帯に打ち込んだところで、稽古が終わった娘が車のドアガラスを叩いたから、作業を中断をせざるを得ない)
※ ....
自然には矛盾がない
人の心が矛盾を作り出している
三回忌法要で坊さんが話された
訓話の言葉を噛み締める
語る言葉が圧倒的に足りない僕は
何を書き残そうとしているのだろうか
語る ....
疾走する赤き車
似つかわしくない車
それでも
気にならなくなった
麻痺したのだ
新産業道路から
尾久橋通りへ
さらに環状七号線へ
夜の四車線道路をとばす
その恍惚感
月の光 ....
遠い風/海の凪
光の海/遠い風
潮騒を割り溢れ出る光の帯
遠く海を渡るカモメが一羽
君のもとへ早く
焦らずに帰ろう
遠い風/海の凪
もう陽がしずむ
曖昧になる境界
遠い海 ....
仕事帰りの疲れた身体をシートに沈めると
ひと駅間に
うつらうつら
して
ごく短い夢/妄想を見てしまう
夢/妄想から醒めた瞬間
時間の感覚が混乱して
おいてきぼりを食らった気分で
....
濡れたままで立ちすくむ
シャワーがザァザァと音を立てている
頭から水に撃たれたまま僕は
君の記憶すらも流してしまおうとしている
モウドウデモイイヤ
光を感じることができなくて
荒む ....
夜毎交わされる言葉に
どんな意味があるのだろう
だとか
気にする方が変人なのであって
おやすみなさい
は
眠りに就こうとする挨拶
という意味に純化されて
軽い/重い
どんな思 ....
涸れた港を見下ろす丘の上
にある廃墟のような酒場で
俺は飲んだくれている
のかすら分からない
ただまどろんで
きしむ壁をすり抜けて
吹き込んでくる風に
震えているのか
スト ....
薄暗い河原にしゃがみ込んで
肌寒い風に吹かれながら石を拾う
積んでは崩し 積んでは崩す
水の流れる音がする
向こう岸に繋がっていた橋は
いつのまにか流されて
橋脚だけが空に突き立っ ....
あ
声にならないひとこと
君はテーブルに突っ伏す
修学旅行で撮った百数十枚の
写真をテレビに映して
得意げに/楽しげに
拡大したり縮小したりして
鑑賞していた時のことだった
....
震える言葉を摘み取ってみる
掌の中でフルフルと揺れて溶けて
流れることも滴ることもなく揮発する
赤い液体を吸い込んでしまった
痺れる感覚は思い込みなのか条件反射か
そんなこと、どっちでも ....
吉岡ペペロさんのkauzakさんおすすめリスト
(164)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
分からないことはそのままに
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kauz ...
自由詩
6*
11-7-10
左手の存在感
-
kauz ...
自由詩
8*
11-7-1
湯船と湯気
-
kauz ...
自由詩
4*
11-5-28
思わぬ場所で同僚と遭遇するのは新鮮な感じ
-
kauz ...
自由詩
2*
11-5-20
夜に流れる
-
kauz ...
自由詩
4*
11-5-10
無意味で有意義なもの
-
kauz ...
自由詩
4*
11-4-25
マニア気質
-
kauz ...
自由詩
5*
11-3-20
寂色の冬
-
kauz ...
自由詩
8*
11-2-26
雪晴
-
kauz ...
自由詩
6*
11-2-17
劇を見ながら流れ出た戯言
-
kauz ...
自由詩
6*
11-1-11
宗教を遠ざけて生きてきた
-
kauz ...
自由詩
6*
11-1-2
唯一の答えなんて知らない
-
kauz ...
自由詩
10*
10-12-21
ダンス公演にて
-
kauz ...
自由詩
2*
10-11-12
夢を見た
-
kauz ...
自由詩
2*
10-11-1
最新車両から旧型車両を透視する
-
kauz ...
自由詩
9*
10-10-11
故郷を見失って久しくて
-
kauz ...
自由詩
8*
10-10-2
とおく離れた風景
-
kauz ...
自由詩
6*
10-9-21
降りだす雨
-
kauz ...
自由詩
5*
10-8-11
何も考えずに済む/静かな日々が待っている
-
kauz ...
自由詩
4*
10-7-21
七夕なのに雨模様
-
kauz ...
自由詩
5*
10-7-11
矛盾
-
kauz ...
自由詩
6*
10-7-1
赤き車
-
kauz ...
自由詩
7*
10-6-21
遠い風
-
kauz ...
自由詩
11+*
10-6-11
高崎線の駅間距離は存外に長い
-
kauz ...
自由詩
6*
10-5-21
濡れたままで立ちすくむ
-
kauz ...
自由詩
7*
10-5-11
おやすみなさい
-
kauz ...
自由詩
3+*
10-5-1
永遠のとば口
-
kauz ...
自由詩
8*
10-4-24
夜の河原
-
kauz ...
自由詩
5*
10-4-18
写真を消したことも思い出になる
-
kauz ...
自由詩
6*
10-4-10
震える言葉を摘み取ってみる
-
kauz ...
自由詩
7*
10-4-3
1
2
3
4
5
6
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