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混沌を抽出したような
音楽に溺れていると
時おり
冴えた月光だけが支配する
澄みわたった湖畔の風景だけが
浮かび上がるんだ
ノイズとスクラッチと
サンプリングと器楽音
音の ....
枯れ色を顕わにした麦畑は
豊穣の実りを得て
収穫を待ち受けている
その風景を見慣れない僕は
寂しい色としか捉えられない
咲き競う花々
明るく輝く若葉
新緑が萌え立つ季節に
....
あなたは花が好きなだけだった
大輪の花が咲くポピーと信じていた
それだけだった
けしの花
禁じられた花
大地に根を張るけしの力強さ
足に力を込め手応えを感じながら
何本も何本 ....
強い風が
いろんなガラクタを
吹き飛ばして残ったのは
からっぽの青空
どこまでも視線を
深く高く運んで行けそうな
純粋な空色をたたえた
からっぽの空
からっぽの空から
吹き下 ....
髪が耳を隠すくらいに伸びて
長髪にするの?
と
妻から皮肉にも取れるクエスチョンを受けて
久しぶりの散髪
ザクザクと刈り取られ
半分になった髪は
散髪前とまるで印象が違うから
....
ふいに
あなたは苦しげな表情
を
しながらその
裏で
屈託のない笑顔を孵そうとするのだろう
混乱するじゃないか
混濁するじゃないか
感性が
僕の
....
?
まだ柔らかな朝の光を受けた街は
サッパリした顔で無防備に佇んでいる
夜に息をひそめていた澄んだ空気を
胸いっぱいに吸い込みながら歩きだす
あらゆる事が起こり得る一日の始まり
だ ....
ナイロンで滑る指
艶めかしさに酔い
月の果てに漂う
今宵の月
冴えて
今宵の月
独りで
輝いている
夜の屋内プール
水面に反射する
水銀灯・ナトリウムラン ....
異動先の職場に提出する書類を書きながら
彼女はポロポロと涙をこぼす
それは悔し涙だったのか
自分の人生を真摯に捉える人だからこそ
だれ憚ることなく感情を顕わにする人とは
僕は見ていな ....
まもなく夕焼けが訪れる
傾く陽射しが街を玉子色に染めると
空の木々の道路の色が深くなって
陰影を纏いながら豊かに発色するのだ
図書館で見かけた風景学の本が気になって
娘のミュージカル ....
ねえ君は
どうしてそんなに喋り続けるんだい
何かから逃れるかのように
何かを一時でも忘れたいかのように
その身体を
いま/ここに繋ぎ止めるために喋り続ける
軽くなる言葉
....
テレビに切り取られた光景
権威に裏打ちされた光景が
僕らのリアルだ
同時代に同じ空の下で起こり得た
現実であろう光景
けれどその現実を
この目でこの手で確かめることは
間違いなく ....
新宿の高層ビル群のすぐ裏手
ありふれた住宅街が広がる
(歩いている)
かつては丘陵地帯だったであろう
上り坂そして下り坂また上り坂
(立ち止まる)
雀の声烏の声
ヘリコプ ....
開かれ行く道を見ている
その空白を
その荒れ地を
その土ぼこりを
空白の上
冬枯れの青い空は広く
この空白が埋められるには
まだ暫くの時間が必要に見える
空白の背景に埋もれる高 ....
吉岡ペペロさんのkauzakさんおすすめリスト
(164)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
湖畔
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kauz ...
自由詩
8*
08-6-15
かれいろ
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kauz ...
自由詩
8*
08-6-12
禁じられた花
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kauz ...
自由詩
6*
08-5-22
青空
-
kauz ...
自由詩
9*
08-5-19
髪を切る
-
kauz ...
自由詩
11*
08-5-7
波動と交感
-
kauz ...
自由詩
9*
08-5-4
天気予報は雨
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kauz ...
自由詩
8*
08-4-28
ナイロン
-
kauz ...
自由詩
11*
08-4-16
夕刻の事務室で彼女は涙をこぼす
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kauz ...
自由詩
6*
08-4-13
玉子色に光る街/風景学の本を借りて
-
kauz ...
自由詩
4*
08-4-3
かるいからだ
-
kauz ...
自由詩
8+*
08-3-31
現在のリアル
-
kauz ...
自由詩
1*
08-3-25
西新宿四丁目界隈
-
kauz ...
自由詩
8*
08-3-22
開かれ行く道
-
kauz ...
自由詩
6*
08-3-19
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