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歴史は繰り返すと言うけれど
僕は僕を繰り返さない
繰り返せない
たった一回こっきりの長くてあっという間のワンゲーム

今年は良くもあり
今年も悪かった
「まあまあだ」
ワンゲームを終え ....
噛み砕いたライトスピカは
超高速で
唾液と絡み

一輪が燦然
とした
百合のように

美しく

僕の胃の中へ消滅していった
秋晴れと雲
秋刀魚が空を飛んでいる
捕まえて
七輪にて焼く
煙はもくもくもく
雲に戻って
海にも戻る
「水族館になにゆえサンマが展示されないか」
昔テレビで紹介されていた
忘れたけど ....
まだ暑いね
自販機でジュース買おうよ
100円入れて
オレンジ、グレープどっちにする
コーラよりファンタだろ
「グレープ」
やっぱファンタはグレープだよな
はんぶんこだぞ

ずいぶん ....
挟間を飛ぶ鳥
強い光と炎で焼き切られ
もはや色彩不明
それでも囀り
白い骨だけになろうとも
影すら焼かれ
全てを失おうとも
飛び歌う
ふさふさの羽根もいらない
ただ届ける
魂だけで ....
うーん
そろそろさ
誉めなきゃまずいんだよ
月見近いからさ
なんか褒めなきゃさ
今年だけでいいっぽいんだけど
じゃあ一応

よ、黄色
丸くていいね
欠けても満ちても情緒がある
趣 ....
青空に
雲だか僕だか
漂って
大きく息を吐いた
眩しくて
今度は急いで吸い込んだら
潮だか草の匂いが少しした
幸せだな
穴だらけのサボテン
巨人のように屹立
「こんにちは、おとといきやがれ」
砂まみれのフードとマント
砂漠の民たった五人
言葉少なげにまつ毛は長く
虫入りテキーラを瓶ごと回し飲み
並んで歩き ....
黒い鴉は社の神木に止まり
夕闇を睨み
一鳴き二鳴き
淡い月に目を細める

白い鴉は高い空を舞い続け
光へ光へ遊ぶ遊ぶ
眩しさで霞
神様とかくれんぼ

鴎は夜明け前
船たちのエンジ ....
暑い日に大きなあくびをひとつ
団扇で夏をかき回し
もう一つあくびをうって
横たわる
畳と麦茶の匂い
誰かと猫と夕焼け
待ちぼうけ

風鈴一つの高音
虫の音
花火よ火花
とりどりに ....
世界は衝撃と振動と熱を帯び
世は破壊と律動と再生へ蠢く

美の基準がハートにあるならば <パリス・ジャクソン 雑誌インタビュー語録>
美の衝撃もハートにあることだろう
あなたの父は偉大過ぎた ....
アジャマ チップ スピンナロー
アジャマ チップ スピンナロー
燕は繰り返し飛んで行く
ヨイガニハ ニーハニー
ヨイガニハ ニーハニー
蟹は窓辺を鋏でノックし
ケウサケウサマ クサラサク
 ....
指の腹で虫を押し
断つ命
確かに確かに
桜ドロリと溶け
葉桜は墓標
毛虫湧く
もうすぐもうすぐ
もうすぐに暑い季節が来るから
せめて夜だけでも涼しく
すやすやすやすや
団扇ゆっくり ....
砂漠に埋もれる柱時計
風にまかれて
砂まみれ
カラカラの蜥蜴
時計のてっぺんで体温を上げる
振り子は動かず
蜥蜴も動かず
砂だけが動く
分針も時針も動かず
埋もれながら
止まりなが ....
みてみろ
穴だらけな真っ赤な顔してさ
今日は犬みたいに吠えてやがるよ
普段は青白い顔して
冷たくクールぶってるくせにさ
遠吠えも届かないふりして
俺らの上で兎はべらして
満ちたり欠けたり ....
みんながみんな
ヒーローなんだ
白狐の面をつけ
高層ビルのガラスを駆け下りて
悪者を倒し
困っている人を助けるんだ

手りゅう弾
爆弾を腹に巻いた未亡人
爆撃難民乳児死亡
学校病院 ....
甘味は旨味であり
糖はいつだって甘く
舌に感知させ
甘味を脳に伝える
多幸感

人は甘味を欲し
人は甘味に執着する
甘味は人を縛るほどに依存させる

欲望は無限で際限がないと安易に ....
柱時計
二つのイメージ
振り子
時を知らせる低い音
ぼーんぼーん
微睡みながら揺れを見ているんだ
ずっとずっと
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