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遠くの情景に
ひとまず別れを告げて
内なる心象に目を向ければ
喜怒哀楽と
それらに紐ずけられたものどもが
溢れてくる
それらは、別々に現れるのではなく
万華鏡で回し見するみたいに
....
蝶が、
たくさんの蝶が舞っている
ビルとビルの稜線で区切られて
行き場を失くした空に
乱舞する蝶たち
今ある全ての理は、夢のように移ろい
留まることを知らない
....
わたしが投げつけた鋭利な言葉が
あなたを傷つけ
諸刃の剣となって
わたしを切りさく
傷は繊細でむず痒い痛み
痛くも心地よい倦怠が
全身に広がっていく
感情の
空虚な痛み、悲しみ、怒 ....
最終連は
とうに終わっていても
締められた言葉は
いっこうに完結するようすもなくて
視線は
空を漂う余韻の行き先を
見つめている
その時
一羽の冬燕が目の前を横切るも
地面に落ち ....
かおりちゃんは、まだおねむです
おんもはまだ少し寒いので
あったかいくまさん柄のお布団で
微睡んでいるの
はやく、あったかくなあれ
かおりちゃんは夢をみています
おかあさん ....
風もなく、静かな夜半に
疲れたかすむ目を、外に向ければ
ここから見える桜木に、花が咲いている
それは、わたしの目にだけ映っている、花
七分咲きの、満開の、はらはらと散りゆく花びら
走馬燈のよ ....
一日に一編の詩を作ろう
出来上がらなくてもいい
案だけで、発想だけでもいい
作ろうとする気持ちだけでいい
書けない日もあるだろう
其れが続く日々もあるだろう
それどころではない時期もあ ....