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白い珊瑚礁から 若い泡が立ち上り
陽を拝む前に 歳老いて消えるのを
何十何万と見てきた
覚束無い身体を揺すって
光の涙をゆうらりと
遊び心を腐らせた碧瑠璃を
黒ずんだまなこで愛している ....
柔軟剤のたおやかな香りに
青く火照った朴の空に
曇りガラスに散る光の粒に
惜しみなく降る情の雨に
萎れた紙に乗った言の葉に
甘い満足をくれたカップラーメンに
ビニー ....
金木犀を纏って
波立たぬ心を晴らす庭
汗を紡ぐグラスに
青空を並々と注いで乾杯
野球バットは年老いて眠る
思えばこの庭は
何時から微睡んだのだろう
火照った地べたに風が這う
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