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この足が踏みしめているものを
確かめようと視線を落とせば
いつもの国道の歩道
そんな当たり前の、日常という名前だった
小さな石ころ、蹴飛ばしてさ
歩いた幼い帰り道
今も時々思い出しては ....
俺様は草野球チームの四塁手だ
10番打者で四塁手だ
そんなポジションないよとか言うな!
メンバー足りてるからいらないよと言われても
三塁と本塁の間でばっちこーい!と叫んでやる
俺様は会社 ....
見たい空はまだくもったまんま
早くはれないかな
打ち解けたいのに
君はまだ もじもじもじもじ
早く笑ってくれないかな なんてさ
僕のまわりには こんなにもたくさんの出来 ....
自分が人のことを好きになってしまうのは、人が世界との窓だからだ
ということを考えた。
恋をするということで、世界への問いを発しているのだ
ということを考えた。
だから僕 ....
ちょっとした梅酒に缶焼酎
ちょっとした高揚感
こんな具合を ちょっとした幸福と呼べるなら
ちょっとしたお調子者
だが今
厚ぼったいかなしみだけが
....
家の中に線路が開通した
これからは毎日
海へと向かう青い列車が
部屋を通過していくそうだ
最寄の駅はいつも利用している駅だけれど
春になったら小さなお弁当を持って
二人で海を見に行こう ....
小学校に入る頃か、もしかしたらそれよりも前かもしれない。
僕のかなり最初の頃の記憶だ。
なぜだかわからないけれど、
僕は、自分の父も、母も、宇宙人かもしれない……と思っていた時期がある。
僕と ....
僕に孤独の苦しみによって死の世界に近い世界に引きずり込まれそうになる
苦しみの要素は母に語ったことで無くなった
詩を書くことを止めそうにもなった
今は回復している 正常な思考でキーボード ....
シャボン玉や
星がまあるいのは
それは
その形が一番安定していて
存在しやすいから
それなら僕は
ヒザをたたんで
角っこで
まあるくなっていたい
崖っぷちでお父さんが寝ていた
風邪などひかないように
布団をかけてあげた
ああ、これは夢なんだな
と分かって目が覚めると
崖っぷちで寝ている僕に
お父さんが布団をかけてくれていた
細い腕 ....
解らないくらいがちょうどいいよと
君が言ったから
考えるのを止めてみた
そしたら少しだけ肩が軽くなった
君の笑顔がいつも以上に
素敵に見えた
....
新しい朝をつくろう
いつもとは違う やわらかい空気を
吹き溜まりの部屋に呼び込んだなら
新しい朝をつくろう
いつもとは違う あたたかい光を
変わらない白の照射に重ねた ....
旅立ちの日に約束した事覚えてる?
どんな時も二人で乗り越えていこう
なのに何故一人で抱え込んでいるの?
君が運べないほどの荷物を
僕が持てるはずはないけど
二人で片方ずつ分け合えば
負 ....
ねえほらもう消灯時間
鼻をつけた畳のにおいは遠く太陽の香り
君が恋しいのは
今に始まったことじゃないでしょ
ぐっとこらえた腹のそこに溜めてみて
それはきっとどっかにつながってるけ ....
君の手をとればよかった
そうやって差し出された手を
やさしく つつめばよかった
君の頭をなでればよかった
いつものように手を伸ばして
やさしく 触れればよかった
少しだけ そうした ....
今日ある世界が
明日になれば無くなっている
例えばそんな事を想像出来たって
なにも変えられやしないんだよ
だから生きるのは難しいねって
君は言うんだ ....
それはかなしいことだけれど
わたしたちは
ひとつになんかなれません
べつべつのからだのなかに
べつべつのかなしみがあるの
それはかなしいことだけれど
わたしたちは
いたみをわかちあえ ....
友達が結婚します
招待状をもらいました
コンパで出会った建設作業員と
できちゃった婚しちゃうのです
ちょっと信じられない
おとなしすぎたあの子なのに
おめでと
仕事帰りにはいつも
....
都会の川で子供の変死体が発見された
それと同時刻に、屠殺場で豚が悲鳴をあげた
恐怖は肉に染み渡っていった
鶏舎で一列に並べられ管理されている鶏たちは
産み落とす卵の中に自分達の気持ちを込め ....