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絆っていうことばがあって
糸へんに はんぶん
半、はもともと
牛の意味で
こちらと、むこう
分けられた牛
それをつなぐ綱ということ

それは縛る道具だ

だからこ ....
駅が好きだ

旅行者がいる
外人がいる
妙齢ご婦人の三人連れ
急いでいる人
見上げる人

せわしなく
人が動く
何かの目的に
人が動く

あなたと

待ち合わせたことも
 ....
母の作る
遠足のお弁当
いつでもそこには
りんごのうさぎ

黄色い躯体に
赤い耳

役に立たない耳の端(は)を
世界に
ぴん、とそばだてて

ああ
君がい ....
スカイブルー・スカイ
去年の私は
もういない

テロメア
擦り減って
私は少し身軽になった

あなたのメール
まばらになって
私は
一歩踏み出す準備

愛してるって
転写し ....
もう
おしまいにしよっか なんて
言わなくてもいいことは
空へ 空へ

さみしさは
出来の悪いコピー機みたいに
あやふやなものが
伝達されない

寒いね
寒さだけが本物だ

 ....
リストバンドを、している。認識のため。
たとえ裸になっても。私の腕に残るもの。

入院生活で、一番変わったことと言えば、そこか。
たとえば服を捨て、カードを捨て、携帯を捨てたところで。

 ....
朝陽が、まぶしい。
まぶしいけど、たよりない。
たよりないくせに、私を射抜く。
逃げられないよ と

病室の窓は 東向きで
私は ベッドの上に寝かされて
身動きできない私の左に
容赦な ....
海が
最後の一滴が
空を映した自在の青が
私は

消えるのをみた

ささくれた
広い砂漠だ
私は
確かに思う
そうか
私の心は
こんなにも
砂漠だったのだ
それを
満 ....
斜面を切り分けて
父の家が建つ
小さな

直方体を
重ねただけの
たぶん
遠い質量の

かたちのないたましいを
とどめおくために

ほっとした表情で
母は告げる
これで
 ....
ことばは 手段
伝えるための

深夜の国道は
暗く流れて
6車線 約50メートル
渡りきるのは造作ない

遠い信号が
赤に変わった
ヘッドライトが
右へ流れた

やすやすと
 ....
あなたは

からできていた

あなたのことば
髪の毛も
どこまでも
あなたは詩で

豊かなるリフレイン
反復
倒置法

波のように繰り返す

反射する
重ねた
手鏡 ....
先日、とある催しで、夏野雨さんという方のリーディングを聞く機会があった。

普段ネット上のテキストでしかお会いしたことのない人が、実際にしゃべったり、うごいたり、はにかんだりしている様を見るのは、 ....
薬で眠る
あなたの一日は
たぶん
誰とも違う一日

ときどき
あなたは目を覚まし
ありもしない
歴史を説いて

目が合うと
もういい、とか
すまんのう、とか

もう
語り ....
なぜすいません、なんだろう
雪山でロストして
大捜索して助かった
禁止区域に入ったからだ
つつしめ
慎め
行動を
識者たちは憤る
政治の嘘には絡まぬくせに

なぜすいません、なんだ ....
母は
今も悔やんでいる
父が逝き
毎日
毎日
こんなにも悲しいのに

泣けないのはなぜだろう、


私もそうだ
父の
いるべきそのあたり

ふすまを背にした
低い食卓
 ....
指は
君の小さな生き物だった

どこか
遠い異国の調べみたいに

時おり
弾むように歌ってた


君が僕の指を食む
君が
少し子供にかえる


遠いね、
   
とだ ....
あとかたもなく
灰にするということだ

ひとりで
生きていくために

世界に
巣立ちをせよということだ

父を焼く

かたくなに
声を伝えぬおとがいを
持ち上げたなら
かさ ....
大切だから
追いかけない

また
逢えればいいねって
メールした2回とも
返事がなかった
だから

その話はもうしない

どうか
私の存在が
あなたの負担に
なりませんよう ....
おしまいの日がくるから
もういかなくちゃ
たくさん あそんだ

散らかったカード
クレヨン
すべてが
中途半端に微笑んで

楽しい時は
だけど
いつかは終わること
いったい
 ....
劣等感は持つだけ無駄だった
てか
これ以上は持てないのだ
表面張力で
あふれる寸前のコップみたいに


あふれてみたら
たいしたことなかった
テーブルが少し濡れました
みんなトゲ ....
さみしいと
寄り添うくせがあるので
いつも
ポケットにウサギ

鼻先を
ちょこんと出して
ふさふさの
耳をたたんで

私があまりにも
にこにこしてるので
人は誰でも不思議そうに ....
小首をかしげて 鳥が
私の胸のあたりを
ついばむ
私は
驚きで声も出ない

鳥は
よくわからない
といった風情で
私の
腕をついばみ
ひょい、と脚に移って
ついばむ
小首を
 ....
ゼロになりたい

無ではなく
確かに存在し
しかも
姿はなく

誰も傷つけない
影響もされない
ただ
存在する

消え去る必要もない
見えないから

たとえば抱き合っても ....
セミよ
そんなに急ぐな

さっきから
空を見上げてばかりじゃないか
お前の
自慢のその羽は
ただ
アスファルトを掻くばかり

セミよ
今なら見えるだろう
あれが星座だ
私も昔 ....
無を抱いて生きる
私の
存在が無で

誰かと笑いあったり
じゃれあったり

先輩のお通夜に行く
病床の彼は
いつも怖がっていた
功とげ財を成し
誰もがうらやむ位置にあってもそれで ....
すべてのたましいが
リンになって
夜を燃える

海は
黒く世界を閉じて
ちゃぽん
何処かで魚が跳ねる


泳げないから
たぶん沈んじゃいます
ずぶずぶ、って

そういって ....
星飛雄馬のお父さんが
ちゃぶ台をひっくり返したのは
実は
たった1回らしいと
誰かがブログで話してた

怒鳴って
声を荒げて
破壊して
それは新たな怒りを呼んで
そうして
本質は ....
きのう
夢の中で
誰かが死んだでしょう?

ボクの夢の中で
毎日
誰かが死んでいく
君はそのことを知っている
それは
君が仕組んだことなの?と
おそるおそる聞いてみる
ひ・み・つ ....
となりに君をのせて
海沿いの夜をゆく
波は
そこにあるのに気づかない

君はたぶん
空気で出来ていて
誰の目からも見えないけれど

見失いそうになるとき
君をのせて夜をゆく
ボク ....
お昼。ランチタイムでごった返すコンビニを出て
二車線の道路。向こうからきた白い車は、低く構えて
まるで動物か何かのようだった。獲物を狙う。

クラウチング・スタート。

不意に。夏の情景が ....
服部 剛さんのuminekoさんおすすめリスト(48)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
絆というものを私は- umineko自由詩12*19-2-5
- umineko自由詩13*18-5-21
りんごうさぎ- umineko自由詩28*12-10-8
スカイブルー・スカイ- umineko自由詩20*12-3-20
ゆうぁ_まいん- umineko自由詩6*09-12-31
属性- umineko自由詩5*09-10-24
エデンの東- umineko自由詩3*09-10-23
うみのおわり- umineko自由詩20*09-7-14
帰路- umineko自由詩28*08-10-6
J-walk- umineko自由詩8*08-7-28
リフレイン- umineko自由詩10*08-4-6
夏野雨論_〜撃ち抜くのは、つよいことばなんかじゃないよ〜_- umineko散文(批評 ...12*08-3-23
桜の街- umineko自由詩26*08-3-9
春告げ鳥- umineko自由詩8*08-2-6
日時計- umineko自由詩9*07-12-13
- umineko自由詩27*07-10-12
明日に咲く花- umineko自由詩12*07-4-21
春の祈り- umineko自由詩20*07-3-3
海の終わり- umineko自由詩17*06-12-18
はちどりの森- umineko自由詩12*06-12-2
いつもポケットにウサギ- umineko自由詩20*06-10-7
ついばみ草- umineko自由詩7*06-9-16
ゼロ- umineko自由詩12*06-9-2
夜のセミ- umineko自由詩14*06-8-28
無を抱いて- umineko自由詩6*06-6-7
Horizon- umineko自由詩14*06-5-30
黒魔術くらい習えばよかった- umineko未詩・独白21*06-5-4
じゃあまたね- umineko自由詩10*06-4-6
となりに- umineko未詩・独白10*06-3-18
クラウチング_-f.version-- umineko自由詩6*06-3-18

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