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明け方の薄い空の下で
やわらかく湿った地面の上で
何か、いいものを見つけましたか

たとえばきれいな色の小石
たとえばいい匂いのする野草
星屑のなめらかさ、夢で出会っただれか

その眼 ....
雨の中
けたたましくロックンロールをかき鳴らしてよ。
どこかなつかしく、憂うつな景色を
打ちのめすみたいに。

泣きたくないのよ、今は。
ずっと夢中でいたいのよ。
そうして忘れていきたい ....
いつものように
なんでもない顔をして
駅で電車を待って
頭ん中だけで
僕は僕を{ルビ撲=なぐ}っていたんです。

ふとしたことで
泣き出しそうになって
そんな自分がどうしようもなく
 ....
細い月のような{ルビ眼=まなこ}で
わたしを見上げ
気怠い午後

ちいさな女の子は
においで愛をおぼえ

耳、伏して
鼻、冷たい鼻
しっぽは昼間にある月を指して
わたしは、その背中 ....
急坂を自転車で滑り降りながら
葉桜に見惚れていたら
視界がひっくり返って
廻ってた、ぐるぐると

マリア様はそれを
相変わらずな微笑で
見ていた。
真っ白な、
イエス様はずっと
 ....
服部 剛さんのかのこさんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きみの、うつくしい- かのこ自由詩1205-7-9
ロックンロール。- かのこ自由詩505-6-21
不器用- かのこ自由詩505-5-23
背景の猫- かのこ自由詩4*04-12-11
マリアの数だけ強くなれない。- かのこ自由詩2*04-9-3

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