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夜空を見たら
牛車が空を飛んでいた
月に吸い込まれるよう
かぐや姫が帰るのだろう

生まれたことはきっと幸福で
この地球もきっと美しい
そこに苦しみがあったとしても

街並みの家を見 ....
乾いてゆく風があった
薄れてゆく光もあった
綺麗にされた夏だった

目の前に拡がる
どこか懐かしい景色に
なぜかふるい歌を思い出し
海に腕をさし入れる
かなしみが群れているのは
きっ ....
初めて見たのは
乳の泣いてる姿
 
 
今見てるのは
父の泣いてる姿
 
 
時の流れに
流されて
 
スパイクないのに
悪あがき
 
 
かっこいい父が鳴くのは
明日 ....
僕の
頭の上で

機嫌を損ねた
灰色の空が

意地悪そうに
雨を降らせる瞬間を
見計らっている

僕は
被った帽子を
顔の半分まで引き下ろして
小さく
舌打ちをしたけれど
 ....
書けない言葉の奥の
足りない夕日の中に
今も聞こえている風景がある

諦めたその視線に映る手のひらと
日々表情を変えていく ベランダの空

懐かしむかわりに そっと靴を履く
今の僕らな ....
崩れた積み木を放り投げた
夢の設計図は白紙に戻った
諦めるという選択肢もあるけど
イメージは次々と溢れてくる

限られた制作期間の中で
何か一つでも形に出来るかな?

明日 ....
たいしたメッセージを持って僕が言葉を綴れば

誰かの心に響くかもしれない。でも

僕が1番知りたいのは

むしろ、何が届いたのか。

電話で寂しいと伝えたら、きっと

とんでもなく ....
おりがみの花は 指先で生まれ
おりがみの花は 手のひらで育つ

思うようには動かない きみの指先から
空の色をした 花が生まれて
思うようにはならなかった 私の手のひらを
四月の色で満たし ....
さよなら

気泡みたいなことばを
無造作に夕暮れに飛ばしてみると
橙にすっと溶けていったのは
声が震えていたせいかもしれなかった

車輪の音、渇いた
ペダルを思い切り踏みしめて
陽炎 ....
しかけ時計の
音に捕らえられ
あなたは変わらない
からだつきのまま
水槽の底に沈む要領で
とても上手に
さかなになる
ごはんよと
声がすると
浮上して
返事をする
水槽をしまう
 ....
鳥カゴに串を一本入れときたいな
小鳥がいないことの理由を
誰が見ても分かるように
飛び散った羽もきれいに片づけて
「青い鳥」って書かれた
プレートだけを張りつけて
鳥カゴに串を一本 ....
シャンプーのにおいがぷかぷか踊る
ぴしゃりという音
バイクが通る
ぶいぶいいわせてんだ

眠りに落ちる前の呼吸
すでにどこかへいっている
寝返りをうつ
汗はべたりと肌につく

 ....
シロとクロは
相反する色をして
だけど、寄り添い
補っているようで


二匹はいつも
空き地の隅に
重なるように眠っている
実際は交ざることなく


無造作に生えた緑から
シ ....
僕らはいつまでこうして悩み、
こうして苦しまなければいけないのか

朝日が昇る時、
それは本当に変わるのか

僕らはいつまでここにいなければいけないのか
僕らはいつまで繰り返すのか

 ....
心を正方形に切って
飛行機を作った

前を歩くあの人の背中に飛ばす

飛行機は心臓の裏側に
ピンポイントで突き刺さった

彼は気付かない様子で前を歩く


突然立ち止まり
背中 ....
日向葵が ずっしりとこうべを垂れ


その種は またいつか
踏むであろう 土へ と
眠る



夏が終わる
夏が終わる




嵐のように 吹き抜ける


夏が ....
たまごが転んだ

起き上がれない

それ、これ、うつむきながら

あれはうつむくのかしら

コーヒー飲むのかしら



お茶碗は棺桶かしら

たまごが震えた ....
ぼくには声はないよ

さけんで さけんで
声はきこえなくなってしまったよ
ぼくは、うたえないよ
ただ、卑屈な笑みしかつくれないよ


正直、今日も死にたいと思っているよ
病気と言って ....
あなたはわたしのことを
とりあえず丸呑みにしてくれていた

易く消化できる部分は
笑いとともに吐き出した
易く消化できない部分は
嗚咽とともに吐き出した
おかげで
易々と呑み込むことが ....
風吹く道を歩いていると
草原の中に
なにか光るものが
僕の目にうつった。

それは薄い薄いガラスのような
氷のように冷たいフィルター。

僕はそれを目に当ててみた。

世界は悲しみ ....
驟雨と不可視的な大気からの氷の噴霧によって
夏の果物たちはいっせいに腐りゆく

森の中
まだ碧々とした葉のはざまに立てば
濃厚なる芳香
甘酸っぱくそして酔いをひき起こす淫靡な ....
幕をおろして 劇をはじめる
中枢神経に 花がさくとき
ほんのわずか きみの頬をそめる
熱量が欲しくて まいばん
星の軌道を めぐってくる
剥離する夏と
隣に立つあなたの
好きな花は桜

夏は蝉しぐれの木に変わる

あの
時間を燃やす歌声が
肌に刺さって
泣いたのは
悲しかったからじゃなくて
羨ましかったからだと
 ....
神秘的な存在だとか
存在の神秘
なんてものは
そこら辺中に
いぎたなくころがって
散らかっていて

あえて
これが 存在の神秘です
などと言われても
どうにも気分が出ない

意 ....
マウンドに立っている
誰も守らないグランドの真ん中

ほんの少し前まで
外野で黙ってろと
生えた草むしりとか
雲数えたりしていたのに

気付けばマウンドに立っていた
大きすぎるグロー ....
無理矢理はめ込んだ、
パズルの回答。



断続的な振動と、微かな

明滅を、



四角い気持ちを雨の

気配に、紛らせて…。


抑制、と
諦念
 ....
梅雨が明けたそうで
なにより

街を歩く

至る所で
白い携帯電話を手にした人を見た

どれもこれも白一色で
夏空の雲みたいだ

白でなければ
つながらない話があるようで
 ....
手の内ではじける
しゃぼんだまに似た空に
遠い影を投影しては
また、見上げている
 
影送りだなんて
とうに忘れ去られた遊びを
何度も、何度も
繰り返して
 
 
空を横切る
 ....
 
 
狼のように
ばっくりと口を開き
世界中の悲しみを吸い込めたら
どんなに平和だろうか
 
 
夏の夜に
ふと気づくと手元にある
一枚の折り紙は
すやすやと寝息を立てて掌にす ....
十年以上も昔の地図と
現在の地形を見比べている
かつてあそこには
二つの山などなかった
かつてあそこには
草など生えていなかった
その草原の奥にある
深い谷から水が溢れ
湖となったそこ ....
ポッケさんの自由詩おすすめリスト(168)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
生老病死- いまじん自由詩3*07-10-14
乾いてゆく風があった- soft_machine自由詩16*07-10-13
落涙- 瑛治自由詩107-10-9
気ままな散歩- Porter自由詩2007-10-9
風景が、聞こえる- 自由詩9*07-10-8
未来建築家- 1486 106自由詩3*07-10-8
運搬者- 短角牛自由詩207-9-30
折り紙の花- 西尾自由詩607-9-23
夏追い- 夕凪ここ ...自由詩1807-9-23
思春期- 小川 葉自由詩307-9-22
不在- Tsu-Yo自由詩407-9-20
眠りに落ちる前の呼吸- ゆうと自由詩1*07-9-18
シロとクロ- 小原あき自由詩18*07-9-17
夜明け- ニコ自由詩307-9-16
飛行機- 宮市菜央自由詩8*07-9-16
ゆらぐそら- リュウセ ...自由詩207-9-9
目の坂- ヨルノテ ...自由詩3*07-9-8
おれも女に生まれたら、ワンピース着てみたいな- わら自由詩27*07-9-7
パックガール- FUBAR自由詩8*07-8-29
フィルター- 風音自由詩3*07-8-19
腐りゆく季節- 山本 聖自由詩3*07-8-13
そろもん(恋煩いの話)- みつべえ自由詩707-8-13
夏の振動- 瀧田 右 ...自由詩307-8-7
神秘- こむ自由詩2*07-8-4
一人野球- 木屋 亞 ...自由詩4*07-8-3
答え合わせは、しない。- やまぐち ...自由詩307-8-2
白い電話- 黒田康之自由詩807-8-1
循環- 山中 烏 ...自由詩9*07-7-20
かなしいうた- ゆるこ自由詩7*07-7-15
ウィリー、ウィリー、きみの名は、- 小川 葉自由詩5*07-7-13

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