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十月のがらんどうな空に
ただ風が吹き付ける
風は力尽きた木の葉をさらって
ああ、今度こそ
夏が遠ざかってゆく
私の足元に転がる屍はきっと
現存する最後の夏の証
短すぎる生涯をすべて賭け ....
ひかる
きおくの ....
もしも明日
世界が終わるなら
全く別の生き方ができるのに
もしも明日
君が死ぬなら
全く別の愛し方ができるのに
悲劇をくれよ
この胸いっぱいの悲劇を
それだけが救いなん ....
ついつい目に留まる薄紅の、
大輪に恋して瞼を落とす。
置き去られた
今にしがみついて
僕は
知らない町 ひとり キャスターを片手に
僕がここにいるのは
誰のためですか
過ぎたことを
願ったりはしないよ
思い出である限り
君は永遠だから
今も
....
空と海の、
コントラスト。
えてして
感 情 は
報われない
愛し 愛し と
思う
ばかり
いまだ冬の
凍える朝にも
こぼれる陽光の一筋に
穏やかなる日和を思い
目を細める
匂い召しませ
息つく春を
もう使われなくなった焼却炉
何もかもを焼き尽くす炎のあとを
静かに埋め尽くす緑
{引用=
音もなくオレンジ色に燃える雲
だれかぼくに
手紙をください}
あなたの美しさの中には
その心の傷も含まれている
痛みを知っているあなたの
静かで穏やかな美しさ
春は まだまだ来ないから
ひとりで待つのは
退屈してしまったし
ひとりで眠るのは
とても寒いから
君の体を温めて
私の体を温めて
決して 心ではなく
流れる青
ゆらりと空
昼過ぎる頃
水面のはためきは穏やかです
さりさりと 小さな冬は降りますが
彼はより一層 自由に空を
空と建物の切れ目
闇間にゆくまで
....
あなたは
愛について語り続ける
私は
饒舌すぎる愛を信じない
息がつまるくらい
過剰な愛情
私を1人にしておいて
暗闇を優しいジンベイザメが支配する
捉らえた僕の手首には
哀しいくらい初々しい、空色の首輪
この手首には大きめで
あの首には小さめで
幼い僕らに少し硬めなレザーは
拙く祈る永遠を拒絶する
僕らが飲む薬 ....