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どうして人は空を飛べないの
小さな少女のふとした疑問

どうして人は空を飛べないの
人は大地を守らなければならないのです
大空を自由に飛びまれたら
人は守らなければならない大地を
破壊し ....
五百円玉は機嫌が悪かった
カチャリと投げ込まれた
小銭入れの中には
たくさんの硬貨がいた
その中でも五百円玉は
一番格が上なので
一番大切にされなければならない
五百円玉は小銭入れの中を ....
まず初めに、このサイトの管理人さん、いつも互いに励ましあって
詩作をしている方々に感謝いたします。

今日でこのサイトに登録してから1年になる。
365日前は詩というものは何一つとして書くこと ....
何も描かれていないその絵本は
風の中にあった
ミルク色をしたその紙の上に
風が運んだ川のせせらぎの音を
優しくのせてゆく
絵本の中では
水は静かに海へと流れてゆく
絵本の右上から小鳥のさ ....
角のない消しゴムは
捨てられる寸前だった
角があろうとなかろうと
同じ材質なのに
四つの角があるとないだけで
大きな差をつくっていた
丸みの部分にはすれたえんぴつが
くっついていて
手 ....
彼は莫大な借金をした
その時の彼は若かった
生活に困っての借金ではなかった
きちんと働いていて
収入はむしろ安定していた
それでも彼は借金をした
彼は将来への確実に
不安を抱いていた
 ....
その竹薮の中は時が止まっていた
動いているものは風と
竹の軋む音だけ
空を見上げれば
青空の中を積雲が静かに流れる
心の中では
懐かしいオルゴールのメロディーが
小さく流れている
理に ....
歯車は旅に出た
今まで一緒に回っていた他の歯車と
どこかかみ合わなかった
自分の歯数を嘆いたり
他の歯車の歯数を責めたりもした
それでもやはりその場にいづらくなって
人知れず早朝に旅立った ....
隣の家に借金取りがやってきた
すごい剣幕で怒鳴っていた
家と家がくっついているくらい近いので
まるで自分の家に聞こえるかのようだった
小さい音ながら
何度も何度も隣の家のインターホンが
鳴 ....
今日はお姉ちゃんの卒業式だ
昔から卒業式はだいたい
今度入学する中学校の制服を
着ることになっている
お姉ちゃんもその一人だ
ぼくはいつものように
朝ごはんを食べている
いつもはみんな一 ....
ぼくらの夢が一つ消えていった
ずっと空き地だった場所に
高層マンションが建つらしい
みんなでゲームをしたり
自転車で走り回ったり
喧嘩になったりもしたけれど
いつも気軽にみんなが集まって
 ....
「たいへんよくできました」
というスタンプがどうしても
自分のノートに押されたかった
先生にノートを渡しても
いつも「がんばろう」とか
「あとひといき」ばかりだった
同じクマのスタンプなの ....
道は眠っていた
空になった夢を見ていた
春の暖かさに包まれて
とても気持ちがよかった
こうして一日中のんびりと過ごすのは
久しぶりだった
時が止まって
このままでずっといられたらと思った ....
晴れた日の夕暮れ
その詩人は必ず川原に現れた
夕陽を眺めては
気持ちを溶かし込みながら
一つの詩を生んでいった
ある時は静かに悲しく
ある時は力強い魂を
言葉を使いながら描いていった
 ....
少年は必死になって
学校から出された計算練習を
こなしていた
その数に何の意味があるのか
少年にとって関係のないことだった
この宿題を終わらせて
遊びに行くことの方が大切だった
仲間とと ....
ぼくの前にぼくが歩いている
ぼくの前のぼくはぼくに気がつかない
ひたすら前を向いて歩いている
声をかけようかと迷ったけれど
なぜか怖くなって
そのまま後ろを歩いた
ぼくの前のぼくは転がって ....
勇気を失ったサルたちは
木に登ることを放棄して
地面に生きることを選択した
彼らは器用にも後ろ足だけで移動した
自分の体以外にも身につけるものを生み出し
敵から身を守る時は体を使うのではなく ....
今起きている現実は
収束と発散が同時に行なわれ
ともに引き付けあいながら
バランスを保っている
心の中もまた
新たなる躍動と既存への安堵を
同時に満たそうとしながら
均衡を保ち続けようと ....
ぼくは今
2つの分かれ道の前に立っている

1つは水へ
1つは土へ

水は乾いた心に潤いと安らぎを与え
今まで辿ってきた道の
過去の事実と思い出を語りだす

土は浮いた心に土台と勇 ....
その鏡を見ても
その鏡は何も映さなかった
鏡から離れて
鏡が見えなくなるとき
その鏡は映したものを見せるという
しかもそれは映した過去ではなく
今そのものを映し出す
鏡が映した姿を見たも ....
ある日からだった
鳥たちがいっせいに地下を飛ぶようになった
空を捨てて森を捨てて
鳥たちは土の中へと潜っていった
地上には鳥の姿は見られなくなった
人間は鳥の居場所を探したが
かなり深くま ....
日が明るく見通せるから明日というけれど
何も見えないからこそ明日なのかもれない
日が今だから今日というけれど
何もしていなければ昨日と同じかもしれない
今日を大切にするということは
昨日の自 ....
ぼくは今
2つの分かれ道の前に立っている

1つは愛へ
1つは恋へ

愛は永遠に咲き続ける一つの花
大切な思いを種にして
かたく咲き結ばれる

恋は儚くうつりゆく一瞬の花
焦がれ ....
その痩せ細ったライオンは本が好きだった
本であればなんでもよかったのだが
ライオンは特に哲学に没頭した
一つの言葉にあれやこれやと
考えることが好きだった
三度の肉よりも本を優先していた
 ....
ふと気がついたら壁の中にいた
床を歩こうとしても体が動かない
空間の中には入れないらしい
壁伝いに移動するしか手段がない
空間を斜めに進みたいときは
縦と横の二つで動かなくてはならない
体 ....
ぼくは今
2つの分かれ道の前に立っている

1つは青へ
1つは緑へ

その色は心に雄大さを与える
それでいてどこか安定している
思わず吸い込まれそうになる

その色は心に静寂さを与 ....
春が咲く
心が開く
風が芽生える
夢が始まる

春が咲くと
なぜだろう
不思議と気持ちがすがすがしい
空気が軽くなったのかもしれない

春が咲く
時がさえずる
地が羽ばたく
 ....
朝になれば目が覚める
そこはぼくの家
いや
ぼくの家らしい
今までぼくの家と言われてきたのだから
そうなのかもしれない
生まれてきた時から繰り返したことを済ませ
家を出て学校に行く
そ ....
地球は丸いものだから
平たい紙に写しても
全て正確には表せない
距離を正しくしようとすると
面積がおかしくなり
方角を正しくしようとすれば
形が崩れてしまう

地図は
もともと全てを ....
人は悲しくなるとき
夢を抱き
人は悲しくならないようにするために
夢を創りだす

時に悲しみは和らぎ
その悲しみはやさしさへと変化して
人の心へと伝わり
心の輪が生まれてゆく

人 ....
はじめさんのぽえむ君さんおすすめリスト(189)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
人は空を飛べない- ぽえむ君自由詩11*07-3-21
不機嫌な五百円玉- ぽえむ君自由詩6*07-3-20
現代詩フォーラム登録1年を振り返って- ぽえむ君未詩・独白30*07-3-20
風の中の絵本- ぽえむ君自由詩15*07-3-20
角のない消しゴム- ぽえむ君自由詩9*07-3-19
借金返済- ぽえむ君自由詩5*07-3-17
平和な一日- ぽえむ君自由詩9*07-3-17
旅する歯車- ぽえむ君自由詩11*07-3-16
借金取り- ぽえむ君自由詩10*07-3-16
お姉ちゃんの卒業式- ぽえむ君自由詩10*07-3-15
高層マンション- ぽえむ君自由詩13*07-3-15
たいへんよくできました- ぽえむ君自由詩36*07-3-14
夢見る道路- ぽえむ君自由詩6*07-3-14
夕陽の詩人- ぽえむ君自由詩15*07-3-13
計算- ぽえむ君自由詩10*07-3-13
ぼくの前のぼく- ぽえむ君自由詩12*07-3-12
勇気を失ったサルたち- ぽえむ君自由詩5*07-3-12
今起きている現実は- ぽえむ君自由詩3*07-3-11
ぽえむ君の旅−水と土−- ぽえむ君自由詩5*07-3-11
見えない鏡- ぽえむ君自由詩5*07-3-10
地下を飛ぶ鳥- ぽえむ君自由詩24*07-3-10
自分を作り出すのは自分- ぽえむ君自由詩6*07-3-9
ぽえむ君の旅−愛と恋−- ぽえむ君自由詩7*07-3-9
哲学するライオン- ぽえむ君自由詩15*07-3-8
平面の中の自分- ぽえむ君自由詩8+*07-3-8
ぽえむ君の旅−青と緑−- ぽえむ君自由詩5*07-3-8
春が咲く- ぽえむ君自由詩4*07-3-7
どこにぼくの家があるの- ぽえむ君自由詩10*07-3-7
言葉は丸いものだから- ぽえむ君自由詩10*07-3-6
人は悲しくなるとき- ぽえむ君自由詩8*07-3-5

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