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電車の音が響く部屋の中
窓の下では人々が何処かに向かい歩く
出発か到着か解らない
または旅の途中かも知れない
夕焼けの寂しさを感じるのは
今日と云う日が満足に終えられなかったか ....
白と黒の記憶の片隅
その中でも君は微笑む
唇も目も其処に在る様に
手を伸ばしたら壊れてしまいそう
優しい中に鋭利に尖った凶器
知らず知らずに君の優しさに溺れて
心の奥底まで ....
何も変わらない街並み
古びた家々の塀を猫が歩く
穏やかな陽射しが満ち
平穏の昼下がり
縁台から君の好く吸う
煙草の匂いがした
だけど
君はもういない
坂道を駆け ....