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{引用=
咲く花の魂を抱きしめても
萌ゆる幸せは月光のように
透きとおってしまう
玻璃の盃に浮かべた幻想は
思い出のように甘くただようが
あなたの生命のときめきは ....
{引用=
*註 久々の新作ですが、難解な漢字表現にこだわってみました。
よみは以下のようです。自鳴琴(オルゴール) 玻璃(はり)
坩堝(るつぼ) 変化(へ ....
{引用=
冷たく冴えた月光に
白く抑えつけられて
家並みは動かない
家並みの間を
老いた野良犬が
痩せた影を落とし
トコトコと 走る
( この ....
{引用=
ワるつ
暗い モン・マ%#*:〜の丘に立つ
やせた木の
枝から離れた
一枚の枯葉が
静まった 晩秋の街路を
からからところがる
遠い向こうで
猫の影が ....
{引用=
水の中を
月が通り過ぎていく
旅人は何処へ行くの
水の中を
夜が通り過ぎていく
旅人は何処へ行くの
水の底を
風が歩んでいる
....
{引用=
月の光があたりを
照らしています
むかし海辺の寒村に
傾いた粗末な小屋があり
結婚間もない若い二人が
寝ていました
あまりに貧しくて
布団の代 ....
{引用=
明け方の空に
白鳥座は見えないのですが
九月なら9時ごろ
天頂に見えます
あるとき あの人は
白鳥に呑まれた魚だった
その十字架にぶ ....
{引用=
空を
ただよい
流されていく
やわらかな白を
ばら色に染めながら
闇に墜ちていった日
あなたは秋の夜になった
星座があなたの中をさまよい
....
{引用=
あてもない旅の
白い起伏を
さまよって
います
私が蜻蛉だった頃
あなたは
真夏が大好きなあなたに
暑いのが嫌いだと言えなくて
....
{引用=
軒下にぶらさがって
死んでいる私
どうしてこんなことになったのかと
突っついてみるのだが
むなしく揺れるばかりで
答えるはずもない
霧の ....
{引用=
? 友からのメール
風の切片のように
舞いこんだ
友からのメール
あの里山の木々のように
川面の細波のように
やわらかな光る雲のように
夏の匂ひに ....
{引用=
あまりに慌しい日々
今日も夕空を
眺められなかった
せめて この夜は
星巡りの旅をして
遠いあの人に
逢いたい
かなわぬ願いの上にも ....
{引用=
さざ波の上の真昼
季節の道を飛ぶ鳥は
大気のつぶやきを浴びながら
虚構の街に舞い降りていく
その日も
....
{引用=
? 夏の妖精
笑いながら
運ぶ風に
身を任せて
あなたは走り去ろうとしたが
照りつける陽射し
の中にではなく
薄萌木色の林の奥に
....
{引用=
? 彼
味噌っかすの子でありました
家での安らぎの場所は押入れの暗闇
たいていそこで うつらうつらと
青空と雲
黄昏の風と 夕焼け
を眺めている ....
{引用=
? 風
何の拘りの
色調もなく
届けられた
薔薇の蕾
花言葉を探してみるが
ほのかに匂ふのは
五月の風
旅の君の便りからは
いつも金色が
....
{引用=
? コラージュ
通勤電車の空間の歪み
ポリバケツの中をワープしながら
流転する定めの憂鬱な朝
紺碧の地面に近づく
窓外の空気
遠くに ....
ナルニア国の泥足にがえもん殿他とおぼしき方々から、とてもうれしい便りが次々と届き、なんだかとても気分がいいので、かなりの出費が痛手なのですが、いよいよ春めいてきたということもあり ....
家出したまま三日も
戻って来なかった日があったね
最近やたらにぼくの背中を傷つけるし
君の綺麗な爪はひどく痛むんだよ
確かに僕は毎日遊んでいるさ
でも誰と遊んで ....
{画像=070217002346.jpg}
{引用=
静かに淡く
空ゆくものに
虚ろな金具は外れ
風と海のはざまに
夢と現は映る
速い羽を携えた
雲の音は ....
{引用=
夜は
地の影 海の影
人は
光りのかげ 愛のかげ
青は
心の翳 かなしみの翳
光りは
闇の陰 空の陰
炎は
木の影 風 ....
{引用=
(蒼く淋しい春のただなかにいた日々
たそがれどきの所在なさに
私は絵本などをつくって
遊んでいたのでした
市販の便箋の絵のなかに )
}
....
{引用=
多重の自我の
小箱たち
幾重にも
蓋われた 郷愁
霧雨の中で
冷たく濡れていた
かなしみも
木枯らしの中
いくつもに分裂しながら
泣き叫ん ....
じゅぶつをつくってごらんって
くりはらせんせいが こっそりおしえてくれた
おとなになって たいせつなひとができたら
そのひとだけにみせるんだよ
すてられてあったもの
たぶんほ ....
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