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痛む胸の真ん中で
紅い小鳥が叫ぶので
今夜もうるさくて眠れやしない
不規則なリズムで
小躍りしている
僕は起き上がって
小鳥を宥める
あと少しだけ時間をくれ
....
角を曲がると
小学校
目の前に
小さな文房具店
信号が変わるのがいつも遅い
大きな道路への抜け道
自転車も足早に過ぎ去る
空は青く
遠い
いくつもの別れ道
何度も間違った
家に帰 ....
月のしずかを詠むほどに
月を
寡黙に封じ込む
聴きそびれていたかも知れない
のに
細い肩には雲をのせ
風をたよりに
風さえも
去り
物云わ ....
あなたの幸いを思う
あなたの幸いを思う
空虚な夜に 空虚なため息が
指輪の上に
あなたの幸いを思う
あなたの幸いを思う
あなたの髪を撫でるために
列車にとび乗った記憶を ....
{引用=
月の夜に
後ろから囁く
危うい光
地獄にも
天国にも
行きそびれたね
傷の深さに降りる
水晶の測量器
闇の奥で光るクリ ....
進化した羽
深き淵の影で染まり
鮮やかに輝く
空から舞い落ちた
緑の羽は
水の上に浮いた月を
緑色に色づけ
独自の光を足して
華々しく光る
月に絡みつく色彩を
恨む者など誰 ....
おおきなカバンはいらない
なるべくなら
手ぶらが
いい
気の向くままに街を
ゆかいなものに
流れるものに
みじかく綺麗にあいさつをして
気の向くままにときを
....