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或る街のある家の中からの風景
僕は泣きそうになる
この広い街には競馬場は無い
歪んで見える風景
競馬場があったはずなのに無い
君を思い出す
「君」という言葉だけが僕の中に残っ ....
ある日の夜 家の前で僕は丸々と太った黒猫と出会った
黒猫と僕は目が合ってふっと立ち止まった
僕はそのまま無視をして立ち去ろうと思った
けど黒猫は僕から視線を外さず 鋭い眼光で僕を睨んでき ....
人々は 金を求めて世界各国から夢と希望の国 アメリカへやって来る
港は親密的な外国船が大量に押し寄せ 大勢の人々が溢れかえっている
目指すは金山 一攫千金を夢見て掘り続け 時間と汗を流す
....
渺茫としたイエメンの北の砂漠の真ん中にある鬱蒼とした森の奥に
吟遊詩人達のオアシスと呼ばれる所がある
世界各国を放浪してきてやって来た吟遊詩人達が集い 豊潤な水が森の奥の湖でこんこんと湧き ....
退屈で憂鬱な土曜日のトンネルを抜けよう
土曜日のトンネルに入ると僕は高い天井の狭く透明な牢に入れられたような気分になり
重力に負けて空虚な思考回路となり何かをしている自分が自分ではないような ....
君は森の中で首を吊った
美しい君が強固な樹木のしっかりした太い枝に荒っぽいロープを巻き付けて
穴という穴から流れ出る体液 垂れ流す汚物
下にはそういう溜まりができている
不気味な色の ....
静けさの中に幸福を見つける
幻聴も不安な要素も何もない世界
命が永遠に感じられる
眠りの崖がすぐそこまで来ている所
僕は安心して墜落できる
車の走り去る音も二階を包む異様な空気の ....
三月上旬の日溜まりの中は
時間の経過を感じさせない
桜の花はまだ咲いていない
僕は記憶喪失で
この日溜まりと十二月上旬の日溜まりの違いを見出せない
君は何処に行ったんだろうか
....
時空を越えて 君とインターネットで会話をしている
君はまだ死ぬ前で 出逢う前の僕と知らず会話している
君は僕と出逢った時 インターネットの中に好きな人がいるって話していたね
それは僕だっ ....
君を失ってしまった
ある日急にいなくなったのだ
警察にも捜索願を出した
けど七年経っても見つからなかった
結局死亡届が出た
僕と君は結婚していた
収入は無くても僕と君は一緒に ....
僕は君を見ていた 君は夕日を見ていた
凄い早さで燈黄色に焼けた雲が流れていく 君は美しい
「この丘、夕日がとても綺麗ね。なんだか心が洗われるよう。海に沈んでいく夕日を見たのは生まれて初めてだ ....
僕は「未来」を目指して歩き続けている
君がいる「未来」という場所を探している
あの山の峰の奥にある雲の光の上にあるのかい?
冗談じゃないさ いくら経ってもあの向こうに辿り着けないじゃない ....
恍惚とした光があの向こうから溢れだしている
あの方向は確か「未来」だったかな?
私は地図もコンパスも持っていない でも分かる
あの向こうには「未来」が私を待っている
「過去」に決別し ....
最愛なる彼を亡くした彼女はその悲しみを詩で表した
彼女は詩人だった
絶望感や悲哀感を彼へのストレートな想いで綴った
彼女の詩を読んだ人々は皆涙した
反響が大きくなるにつれ彼女の人気は ....
宇宙 影 愛 隔絶 死 音楽 妄想 幻聴 君
絆創膏の指輪をしながらキーボードを打つ
君に綺麗で儚い想いは届いたかな
千の物語を知っているそうだ
そのエキスを組み合わせて新たな世界を ....
執拗に降り注ぐ雨
僕に親しみを持った軒下で歌っている
真っ赤に痛む心は鼓動するよ
当たり前にリピートする曲を聴きながら
ベースの音に吸いつけられるように首を振っている
丸みを帯 ....
森の中では詩人達が集まって祭をやっている
皆豪勢な食べ物と酒を呑みながら自分の詩を発表して意見を交わし推敲してもらったりしたりしている
大抵の詩人はドワーフだ 美しい人間の女性の詩人もい ....
彼女を死なせてしまった罪なんて背負って生きないでって
君は泣きながら僕に言ってくれた
空は悲しみ色に染まって大地を包んでいる
あの時からずっとあのまま
最後にお別れしたあの郵便局は
....
体が熱い
熱病にかかったようだ
一ミリも動けない
君を想う気持ちがこんなにも苦しいものだったなんて
最高の片思いだ
僕の想いが飛んでいって体を冷まし君の元に届けばいいのに
こ ....
好き過ぎて死にそうだ
苦し過ぎて
大好きなRADWIMPSの歌を聴くこともできない
だからこうやって書くよ
心臓が張り裂けて飛び出そうになっても書くよ
胃が荒れているのもそのせい ....
天国から贈られてきた歌を聴くと
荒んでいた心が洗われたような気がする
背中に翼が生えて
夜空を飛び回れることができる
人間は殺生という罪を償うために自ら翼を削ぎ落としたのだ
君の ....
僕はいつも喋っている
同級生達が試験勉強している静かな教室で
もう受験諦めたんだ
勉強している前の同級生にしょっちゅう話しかけては
日本史演習用プリントの裏に詩を書いて見せている ....
今日僕は死ぬかもしれない
こういうことを書く自分が怖い
家族はみんな眠りに就いている
それぞれが寝ている部屋は生暖かい
僕はいない
存在が家の何処にも感じられない
いないほ ....
バーン!! 人が撃たれる
路上で男が血を流して倒れている
血だまりは広がっていって 排水溝の中に流れていく
下水道に流れてきた男の血を交尾中の蛙達の頭に落ちて垂れてきたそれを舐める
....
眠ろうかそれとも詩を書こうか考えた
結局詩を書くことにすることに決めた
暮夜のこの時間はこの曲を聴く耳以外静寂に満ちている
この中で僕は歯で曲のリズムを刻みながらキーボードを打っている
....
切なくなると詩を書きたくなる
君想う時詩を綴りたくなる
部屋の闇に入る時死と隣り合わせの妄想に冒される
髑髏の剣は懐にしまって敵が来た時に切り裂く
白い光
白い世界が広が ....
詩を書くと
心が軽くなる
君のことを考えて
心臓がドクドクいっている
詩を書いていると
世界が僕の考え方になるのに
詩を書かないでいると
巨大な造船のように見える
....
あるがままに書こう
悲しい曲を欲しがる
センタリズムになりたいんだ
僕はマゾだ
泣きたい
涙を流したい
今まで溜まっていた分全部
地面に涙の波紋が広がる
君は聞こ ....
何もかもなくしてしまった
神様に罰として全てを奪われてしまったのだ
人を殺してしまった
後々やって来た罪悪感だけでも精一杯なのに
深い自責の念に駆られている
....
僕は放浪の旅に出ることにする
僕が死ぬまで続く旅
誰にも止めることのできない旅
人生の旅のような旅
久遠を望むような旅
この旅に望むべくものは何もない
....
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