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夜の闇に雪が舞う
灯りなどないのに
冷たい光を
放ちながら
風に踊り雪が舞う

風音に混じり
高く悲しく泣く声が私の凍えた耳に届くのだ

しばれた体を
引きずるように
声の主 ....
過ぎ去りし
思い出を
風が運ぶ
急ぎ足の
春を乗せて
‐  
斜影に射した
春の日差しが
匂い立つ華の香りを
引き立てる
‐  
田の畦に咲く
タンポポの
黄色に
命輝 ....
指から零れ落ちた

割れたガラスの欠片が

熱で溶けてゆく

炉の高温は素手には耐えられず

赤くなった指先が

悲鳴をあげるまで

熱を発するガラスに手を翳す

心の熱に ....
ただ その手を 恋しがり

ただ その温もりが 欲しくて

ただ その瞳に 映りたくて

ただ その胸に 抱かれた

泡沫の時

幻の 時

それでも重なる鼓動は

嘘じゃ ....
通り過ぎた 風さえも

気付かずにいた

砂が音を立てて動く様を

刻々と形を変えて

時の流れを映し出す


あれは


昔見た

深海の物語
 
 ....
異国からの手紙には 

乾いた砂と
あなたの匂い


次に逢えるのは

いつですか


同じ空で
繋がっているのに

遠すぎて
ぬくもりすら届かない

寂しいと呟き
 ....
語りつくせぬ
 夢の果て

それは 
孤独という名の
影法師
付かず離れず
あなたの傍に

やがて影は
影に混ざり
夜の闇に
消えていく

傷跡が
やがて消えるように
 ....
またひとつ
視界が変わる
押し出された海は

夜明け前の静寂を湛え
黎明を惜しむ
進めと
声がする
東の海空の境より 新しい
光が 生まれた
鼓動が
響く
あなた ....
痛いの… そう言いながら僕は赤い線を付ける

寂しいの… そう言いながら僕は 画面の向こうを嘲笑う

お前の囁きに一喜一憂するのは真っ平だよ?

そう言いながら今夜もお前の囁きを探す僕は ....
蒼く染まった心が ね
時々紅く点滅して ね

泣きじゃくる

幼い子供のように
わけもなく

夜の帳の中で ね
あなたが抱きしめてくれて ね

点滅した赤が ね
ゆっくり蒼に戻 ....
蒼く染め上げて欲しいの

もっと もっと もっと

叶わない夢を見たいから

もっと もっと もっと

狐の染物屋

泪色の染料を

袖に染め付け

蒼い鳥

空に舞う ....
月に侵食されて私たち

どこへ向かうというのか

森は遠く雪は深く

車道の雪は歩みを遅め

靴に沁み込む水が

僕を

惨めな気分にさせるんだ

凍りついた雪が

シ ....
萩原重太郎さんの彌月さんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
悪夢- 彌月自由詩2*07-6-25
風想- 彌月自由詩4*07-5-29
夕凪蒼想- 彌月自由詩6*07-3-30
蒼月斬夜- 彌月自由詩5*07-3-5
風紋- 彌月自由詩10*07-2-21
星哀砂夢- 彌月自由詩5*07-2-18
「孤独」という名の影法師- 彌月自由詩3*07-2-14
誕_生- 彌月自由詩3*07-2-8
仰ぎ見るは孤独色した半月- 彌月自由詩1*07-1-30
夜蒼幻想- 彌月自由詩10*07-1-23
Biue_in_my_……- 彌月自由詩2*07-1-19
棄月雪下- 彌月自由詩5*07-1-15

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