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恋ってこんなにも かなしい ものだった?
浮き足立ってる。
たいして暑くもないのに
鼻の頭に汗をかいた。
くしゃっとあの人が笑ったとき、
私の世界は 一際輝く。
まぼろしなら良かったのに。
それなら私は、あなたを哀しんで泣くこともなかった。
だって、ぬくもりを知らないのだから。
恋人にはなれないけど、傍に居てあげることは出来るよ。
君を愛することは出来ないけれど、僕は君を宝物のように大切だと思っているから。
もうすぐ別れを告げるのどかな色合いに、笑顔が零れる。
嗚呼、
私のふるさとは美しい。
あの頃は大傑作だと思ったシンデレラ城も、
今見るといびつに歪んだ自己満足の結晶だった。
ざらつく壁に背を預け、
微熱に浮かされてとろんとまどろむ。
あかつきの風を待ちながら、
差し伸べられた手につかまったとき
白に包まれた私は
安らぎに満ちる。