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それらの視線
それらの仕草
それらの言葉
それらの感情
ただ心に浮かんだ気持ちを
少し呟いただけなのに
場違いな吐露とでも言わんばかり
ほんのここ数年間
伴侶といえる相手がいな ....
泣いているかと思えば暖かく
微笑んでいるかと思えば寒い
まるで誰かさんのような季節
明日はどんな声を聞かせるの
笑顔さえ見られたら
それで満足だからとか
殊勝な戯言を口にして
もう少 ....
今日がまた過ぎていく
静かに確かにゆっくりと
たゆたう隙間も無いほどに
日常を告げる音が一つ
扉の向こうから誘ってくる
差し出される指はどれも
明日から伸びてくるばかり
もし彼岸 ....
この世で一番に苦く美味い酒は
心が独りぼっちになった時になって
初めて味わえるもんなんだぜ
独りぼっちになる為に
どうしたら良いのかって言えば
まぁ割と単純で簡単なことでさ
例えば ....
ふとホテルの窓を開けて
景色を眺めてみたくなった
泊まり慣れたビジネスホテル
四缶目の酒を呷りつつ
少し薄くなった頭髪を気にする
まだ大丈夫だとは思うけど
目的も夢も自分自身でさえ ....
吸い込む煙に咽こんで
突き抜ける頭痛に把握する現在
何より無く何故も無く
成すべきと定めた納期を
遣り繰りするだけに生きている
山陽道に横たわるモグラ線を
時速三百キロで駆け抜ける退屈 ....
まだ二十代になりたてだった頃は
自分が周りに溶け込めない原因を
責任転嫁することばかり考えていた
全社会議が終わり、その後は飲み会
いつものように空気を読まない発言と
オチに使われる存在 ....
見えないものなど何も無いと
空に嘯いてみたとして
足元に転がる雑多なガラクタの中
光る石ころが拾えないならば
いかほどに意味があるのだろう
振りかざす善意に埋もれた慟哭
今日も薄っぺら ....
偏平で退屈な日常
注ぎ込む情熱などありもしない
単に認めたくなかっただけの
小僧が夢の中で吠えている
嘆きが聞こえる気がするけれど
そりゃきっと気のせいだ
人生 君らが思うほど
美し ....
もうそろそろクローゼットから
暖かいコートを取り出そうかな
年々早くなっていく
気がつけば、と言う意識
去年の今頃を思い出す今日のように
この前もそのずっと前も
繰り返していたんだろう ....
向けられた笑顔の全てが
嘲りだと信じていた時期がある
空が曇れば必ず雨が降り
見惚れた花は明日には枯れる
呟いた言葉が嘘に塗れ
聞き続けたい声はやがて遠く
確かなものは何も無い
....
碌に街灯も無い坂道
心も体も疲れ果てた
無気力な家路の果て
残飯を漁る野良猫の
縄張りに知らぬ間に踏み込み
精一杯の威嚇が向けられる
僕は苦笑だけを浮かべ
心の中そっと呟いた
....
雅 羊々さんの松本 卓也さんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
正常な檻の中での願い事
-
松本 卓 ...
自由詩
2
10-8-24
気まぐれな虫かご
-
松本 卓 ...
自由詩
4
10-3-18
此岸花の夢
-
松本 卓 ...
自由詩
2
09-3-1
最高の酒
-
松本 卓 ...
自由詩
8
08-10-18
向日葵
-
松本 卓 ...
自由詩
5
08-7-15
指折り
-
松本 卓 ...
自由詩
6+
08-4-23
会社の飲み会
-
松本 卓 ...
自由詩
2
08-4-6
『和氏の壁』の逸話のように
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松本 卓 ...
自由詩
2
07-12-24
無能の遠吠え
-
松本 卓 ...
自由詩
4*
07-11-21
コート
-
松本 卓 ...
自由詩
1
07-11-13
笑顔の意味
-
松本 卓 ...
自由詩
2
07-10-16
夜半過ぎ
-
松本 卓 ...
自由詩
2
07-8-7
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