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ゆっくり ゆっくり
東の空から姿を現した太陽が
水平線を温めていく
海はやがて青さを取り戻し
乾ききらない朝露を風がさらっていった
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海鳥が鳴いている
合図と呼び声の 両の ....
慟哭はたちまちの内に凍りつき
ひとつの惑星になってしまった
あまりに穏やかなその姿を
僕は畏れた
◇
硝子ほど鋭利ではないけど
涙ほど優しくもなくて
だけど人を殺すことはできる
....
森はやがて夜に飲み込まれた
それをこの眼ではっきりとみた
獣は闇の底で息を殺していたし
眼底にはまだ何も無かった
かいぶつ,
重い曇天の空に,風がびゅうびゅうと吹いて
「とても濁っ ....