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まるで終わらないみたいな、空
彼岸に乱れる紅の花
音もなく太陽が黄道を{ルビ傾=かし}いで
ふっと、突然に夜を連れて

気が付けば昨日よりも深く
夜が、深く、沈んでいく
音の響きは明らか ....
覚えているか、あれは
そう四月のことだ
この街へ来た、電車で来た
覚えているか、それは

都市を走りぬけ
トンネルを抜け、春の中で
ありがちなおぼろげな夢の中で
あぁ、覚えていないこと ....
満員電車が大量の労働力を
吐き出し、東京は声を上げる
坂道で女子高生はスカートを
翻し、青春が血をたぎらせる

すれ違ったサラリーマンの一日
肩で風切るヤクザの明日
ホームレスがやっと終 ....
マッドなコーヒー
肺に重い煙草
疾走する世界の改変
歪んでいるギターフレーズ

中毒者のオブセッション
非正規雇用
歪んだ世界への応力
疾走するギターフレーズ

誰にも気付かれない ....
のどまで出かかって
そして飲み込んだ言葉は
それはもちろん胃袋ではなくて
広い意識の海へと戻されていくのである

そこでは無限と有限が背中合わせに
宇宙までも漂いながら言葉たちは
忘れな ....
ひとくくりの名で
呼び習わされた私たちという存在
名前ごと踏み潰されて
それでも再び季節は巡って

そう、思えば芽生えから危機
タイミングよく行事が狙う
競争とは名ばかりで
それでも私 ....
空気読めよ
話聞いてた?
優柔不断
何それ全然おもしろくないんだけど

わがままだな
ついていけない
自分さえ良ければいいんだな
知りたくもない、そんな不幸話

違う生き物だから無 ....
星の営みとしてそれは
いつからなされていたのか…
終焉と誕生の
繰り返し、そうそれは繰り返し

灰の中から
もう一度炎が上がるような
終わりながらそれは
終わらない永遠のループ

 ....
始まりは何処からか
喩えれば欠けたパズルのピース
風に飛ばされて
均衡が、なかったことになる

そんなある日が訪れることを
支配者は知らない振りをする
砂上の楼閣は初めから
そう、あっ ....
或る 陽射しが穏やかな午後
風はゆるやかに 丘を流れる
窓枠に切り取られたその風景の
ずっと彼方を 少年は見ていた

鳥かごの中
「日常」は夢のまた夢
その身には 穢れなき白と
何もの ....
深い谷に橋を架けよう
向こう側へ行く 旅人のため
大きな川に橋を架けよう
渡し守が 今以上傷付かないように

こちら側と向こう側があって
渡るための橋が架かる
どこにも属さないそこは
 ....
都市
その足元は黒に染まる
灼けては、また凍える
現代の 大地とでも呼べるだろう

黒くなった三億の悠久
忘れられて
尊くも足下 誰も
誰も、考えはしないで

あんまり痛くて、裸足 ....
1486 106さんの雨宮 之人さんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとつの秋の夜- 雨宮 之 ...自由詩3*07-10-7
92、いつかどこかで- 雨宮 之 ...自由詩6*07-3-20
91、デイ_【でい】→Day- 雨宮 之 ...自由詩4*07-3-19
87、今必要としているもの_【いまひつようとしているもの】- 雨宮 之 ...自由詩4*07-3-8
84、言いかけた言葉_【いいかけたことば】- 雨宮 之 ...自由詩3*07-2-23
80、雑草_【ざっそう】- 雨宮 之 ...自由詩6*07-2-12
78、イメージダウン_【いめーじだうん】- 雨宮 之 ...自由詩2*07-2-8
76、再生_【さいせい】- 雨宮 之 ...自由詩4*07-2-3
72、崩壊_【ほうかい】- 雨宮 之 ...自由詩5*07-1-26
68、天使と悪魔_【てんしとあくま】- 雨宮 之 ...自由詩6*07-1-17
64、橋_【はし】- 雨宮 之 ...自由詩8*06-12-28
60、アスファルト_【あすふぁると】- 雨宮 之 ...自由詩8*06-11-26

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