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心の闇
なんていう安っぽい言葉ひとつで
人殺しの気持ちを説明できた気になるなよ



薄っぺらなプラズマテレビの向こう側で
薄っぺらな現実が不意打ちみたいに暴発する

眩しい
眩 ....
ぼくのくちびるから
溢れ出した言葉は
美しい貝殻のような形の
きみの耳に流れ込んで
まばゆい光を放ちながら
絶え間なく反射しあって
きみの頭の中に
ゆっくりとイメージを結晶させていく
 ....
底なしの真っ黒な空に
銀色の鳩が
ゆっくりと堕ちてゆくよ

小さな子どもたちは
遠くに旅立つ準備を済ませ
みんなで手をつないで
風に向かって立っている

大人たちは
かすれた口笛を ....
そう そこに意味はないんだよ

ソーダの泡 はじけて

いつか 消えてしまうように

あるがままに あり

消えるがままに 消えていく

だから 光 とろけるように

のみこん ....
明け方のビル群は
墓標のように見える

おれはタクシーを拾って
車のまばらな御堂筋を
一直線に南下しながら
疲れた頭の片隅では
死ぬまでに稼げる金を
ぼんやりと計算している

アス ....
強い風が叩きつけるように吹く中で
極彩色の旗が暴れている
数え切れない数の旗は
数え切れないほどたくさんの色で溢れていて
極彩色の荒れ狂う海になって
目の前の景色を飲み込んでゆく

きみ ....
長距離トラックの爆音と
パトカーのサイレンで夜は塗り潰されていって
そのわずかな隙間を縫うように加速して
おれたちはスピードそのものになる

昨日の夜テレビで見た
水銀灯に群がるアルミの蝶 ....
おねがいです
楽しい歌や
美しい歌など
けっして
歌わないでください

美味しい酒や
贅沢な料理も
ここでは
けっして
食べないでください

家族や恋人同士で
ほほえみを交わ ....
薄暗くて
静かで
エアコンがよく効いた
水族館で

きみは

狭い円柱状の水槽の中を
鰯の群れが
回遊し続けるのを
呆然と見つめながら

「なんか気持ち悪い」

って呟いた ....
大阪という街には
血管のように縦横に川が流れているから
オフィスビルの谷間を
カモメが飛び交っていたりする

そういえばあの時も
こんな風に頭の上をカモメが飛んでいて
不思議そうにそれを ....
12月29日
今年最後の出勤の朝
玄関で飼い犬を抱きしめてやると
不思議そうな顔をして
それから頬を舐めてきた

ぬくもりというのは
無条件に愛しいもので
一度味わってしまうと
決し ....
真昼の路上で、水溜まりがゆっくりとその温度を上昇させてゆくのを眺めながら、
チェリーソーダに浮かべたバニラアイスをストローでもてあそんでいる。
グラスの表面についた水滴が、この途方もなく退屈な世界 ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ヒミズ- 大覚アキ ...自由詩1008-6-21
アクロス・ザ・ユニヴァース- 大覚アキ ...自由詩308-4-30
おやすみ- 大覚アキ ...自由詩5*07-10-5
- 大覚アキ ...自由詩7*07-4-3
光る墓標- 大覚アキ ...自由詩607-3-19
極彩- 大覚アキ ...自由詩307-3-8
銀色- 大覚アキ ...自由詩507-3-8
花葬- 大覚アキ ...自由詩407-3-7
水族館- 大覚アキ ...自由詩407-1-28
東京- 大覚アキ ...自由詩2*07-1-18
遠いぬくもりを思い描きながら12月の空の下をゆく- 大覚アキ ...自由詩506-12-29
ポップな生煮えの憂鬱- 大覚アキ ...自由詩306-1-13
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