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ひとりぼっち、の人は
ひとりぼっちの景色を
知っていて
遠くを静かにみつめている
たまに夜半の丘に立っては
叫んだり泣いたりしている
眠れば星雲の渦にまかれて
わからない ば ....
ちいさい秋みぃつけた、と
歌う、子らがいなくなって
久しい庭で百歳近い老木が
風にひどく咳をする
また長く延びる影を
煩わしく思った人が
老木を切り倒して
春には明るい庭で
....
冬のしゃぼん玉たち
雪にはじめまして やぁ、はじめまして
それからさよなら ふれたら消える友だち
めくばせしながら ふるりふるり
のぞきこんでごらん ほら うつるよ
....
くぼみがある、あなたのくぼみだ
あなたはそこにいた、ぬくもりがある
長い歳月がくぼみをつくって
その円やかなわん曲はあなたの
生のおもみだ、刺々しさの消えた
まろやかなくぼみ、あなたというく ....
小夜時雨、わたしは夜のなか
朝をしらない、昼にふれば
だれもわたしを小夜時雨と
よびはしないから、涙もない
夜の静寂を細いゆびでたたく
あの窓明かりからのぞくひと
あなたがわたしをわす ....
日陰に隠れていた
雪の子が見つかり
陽の下に散らされ
きらきらきらきら、と
子どもたちや猫たちの
軽やかな足音と踊って
あの空に昇っていくよ
だれもが春めくなかで
ひそやかにひ ....
晴れ時々嘘をつき
君も嘘つきで僕も嘘つきで嘘がドシャ降り
傘を忘れたからそれを軒先で眺めてる
君のためとか誰かのためとか
人のためだという嘘はスパイシーな隠し味で
ビターな味は好きだけど
....
丹後富士の頂へ
うろこ雲が巻き上げられていくと
明日は雨が来るといつか聴いた
あれはだれの言葉だったのか
町を歩く人びとは明日の雨を思い
空を見上げることはないようで
誰もが今を足早に ....
一羽の鳩は飛びゆき
一羽の鳩は堕ちゆく
空を見上げる子らは
羽ばたきしか知らず
星のかがやきに浮かれ
草葉の陰に横たわるものは
人知れず退場するだろう
さめざめと僕はたたずみ ....
枯れ葉がからから
秋の子どもたちの
足音、からからと
町ゆくひとの足を
いたずらに撫でて
風のような笑い声
枯れ葉を燃やせば
秋の子どもたちは
舞い上がりおどり
それを見 ....
白鷺が
橋の欄干に立つ
切り取られた
わたしの
瞳のひかり
羽ばたきが心を
さらいゆく
橋の上の肉体は
ただわたしを見上げて
心ここに在らず
遠く遠く浮遊する
時すらも置 ....
右の頬を叩かれ
左の頬も叩かれ
まったく叩かれてばかりだ
女に叩かれ振られ
男に目つきが悪いと叩かれ
ふらふらして肩がぶつかり叩かれ
まったく叩かれてばかりの人生だが
ぼくだって毎日地球 ....
埋もれた一粒の麦のことを
考えている
踏み固められた大地から
顔も出せず
根をはることもなく
暗澹とした深い眠りのなかで
郷愁の念を抱いているのか
夏天に輝く手を伸ばし
希望の歌が ....
1486 106さんの帆場蔵人さんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ひとりきり
-
帆場蔵人
自由詩
17*
20-3-7
小さな秋
-
帆場蔵人
自由詩
5
19-11-6
冬のしゃぼん玉たち
-
帆場蔵人
自由詩
3
19-11-6
くぼみ
-
帆場蔵人
自由詩
5
19-1-4
小夜時雨たたずむ夜に
-
帆場蔵人
自由詩
4
19-1-1
雪の子
-
帆場蔵人
自由詩
5*
18-11-13
Liar_Liar
-
帆場蔵人
自由詩
3*
18-11-13
伝えられてきた言葉
-
帆場蔵人
自由詩
5*
18-11-11
鳩
-
帆場蔵人
自由詩
4
18-11-11
小春日和
-
帆場蔵人
自由詩
7
18-11-8
生命
-
帆場蔵人
自由詩
6
18-11-7
触れ合う
-
帆場蔵人
自由詩
4*
18-11-1
一粒の麦よ
-
帆場蔵人
自由詩
16*
18-10-31
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