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ぎらぎらとした太陽の光を
何も遮るものもなく
そのまま受けながら
アスファルトの道を
ひたすらと歩き続ける
たらたらと頭から汗が落ち
体がべとべとする
道からはむらむらとした熱が
浮き ....
初めて通る道なのに
なぜだかどこか知っている

誰が通るか知らないけれど
笑顔はどこか懐かしい

ここはもしかすると
故郷なのかもしれない

ほんの短い道だけど
本当はものすごく長 ....
雨が降ってきた
そんな空にイライラしたのだろうか
家に置いてある
どうでもいいコップを
庭の真ん中においてみた
少しずつ
コップの中に水が溜まってくる
少しずつ
コップの中で雨が揺れて ....
笑う鳥を見たくて
空を見上げてみました
けれどもそこには
白い雲しかありませんでした

誰かが言っていました
笑う鳥は
うれしいときには鳴き
哀しいときに笑うのだと

だから
笑 ....
ぼんやりとした夏の中で
ため息をつく
空気の動きは何も見えず
目の前にあるものが
ゆらゆらと揺れていて
今はただそこに
乾いた土が滲んでいる
見上げれば
青い空があるようだが
その色 ....
見えているものは
ただ単に
見えているだけであって
見るものを
見ていないのかもしれない

見えているものから
見えるものを見えたとき
初めて見えるのだと思う
目を開けなくても
見 ....
風は吹くだけではなく
時には歌い
時には光る
風は夢を見させてくれる

水も流れるだけではなく
時には跳ね
時には踊る
水も夢を描かせてくれる

雲も浮いているだけではなく
時に ....
ずっと昔
何人もの人が一緒になって
ようやく一日かかって
つくれたものを
今は半日以下で
いやもっと短い時間で
しかもたった一人で
つくれてしまう
けれども
ずっと昔から
忙しさは ....
ほとんど静かになった学食で
友人三人で
明日はピクニックに出かけよう
そんな話になった
大学から駅まで行く途中
夕焼けが綺麗だった

次の日は
朝から大粒の雨が降っていた
「どうする ....
橋は現在と未来に
まっすぐに架けられていた
虹を見下ろしながら
自分を越えてゆける
時の橋がある
ただし
その橋を渡るには
一人一つの道を歩いてゆかなければ
その橋に着くことができない ....
夏の土は掘り返された
今まで誰もにも見られなかった
その暗黒が
ついに地上の光に照らされ
盛られた土たちは
ふうっと息をついた
初めて受けるその眩しさに
知らない世界を知る
こんなにも ....
手にしたペンが
ここを握れと言っている
真っ白い紙が
これを書けと騒いでいる
すべての物が語りだす
物と心は離れない
物にも目や口や耳がある
その魂を描くとき
それは物語となる
物は ....
裸足になって詩を読もう
どこか不思議と
目に入ってくる言葉が
そのまま受け入れられる

気持ちがこもった
言葉なのだから
肩を張らずに
裸足のままで
そのまま読めばいい

純粋な ....
幼い頃
誰かに見つめられて
動けなくなったことがある
逃げるので精一杯だった
不思議な目だった
そんな記憶を思い出しながら
公園のベンチでうたた寝をする

家でちゃんと寝ようと思って
 ....
風は夢を見ている
ゆらゆらと揺れながら
青い空の夢を
気持ちよく描いている

風は夢を見ている
ふらふらと漂いながら
緑の森の夢を
心地よく遊んでいる

風は夢の中で
自分が風に ....
自分の中にある
忘れてしまっていた
言葉のアルバムを
ふと開いてみる

何でもなかったことを
こんな言葉で表したのかと
苦笑いしながらも
あのときの自分には
その言葉が似合っていた
 ....
真っ黒な雲の中から
大きな目を開いた瞬間
ものすごい声がする
その声だけで家の窓が
殴られている
窓ガラスが割れそうだ
家が震えている
今度はぼくが雷に殴られる
胸からずしんと
体全 ....
昨日もまた
日めくりの暦が一枚消え
昨日を生きた言葉たちが
静かに眠る

昨日一番生きた言葉は
土の道だった
でこぼことした
それでいて不安定な小石の上を
靴底に刺さるかのような痛み ....
若葉の月の頃
風を聞きて静かに思へば
生を愛す心をぞ知る
時は絶へずして流れ
われもまたその一つ
緑薄き葉を見やれば
命の底から伸び広がらむさま
時が開くがごとし
いつしか葉も心も
 ....
昨日もまた
日めくりの暦が一枚消え
昨日を生きた言葉たちが
静かに眠る

昨日一番生きた言葉は
空だった
そこには故郷がいた
忘れていた思い出が
空の中に浮かんでいた
みんな幸せそ ....
夕焼け空の中だった
買い物から帰る途中の道で
少年は子猫に向かって
石を投げていた

少年はすでに泣いていた
ぼくの家では猫は飼えないんだ
小さな声だった

ぼくが悪いんだ
お腹を ....
昨日もまた
日めくりの暦が一枚消え
昨日を生きた
言葉たちが静かに眠る

昨日一番生きた言葉は
虹だった
雨が止む間際の
ほんのわずかな時間だけ
光の芸術は空へ浮かび
心に架かる
 ....
ふと机に落ちてきた虫の
羽が綺麗に光っていた
いつもは黒く見えていた羽は
さわやかに透明だった
何の因果があって
ここに落ちてきたのか
少なくとも自分に
わずかな命の存在を
教えてくれ ....
空の草原を
風がそっと撫でてゆく
空が左から右へ波打つ
その波を追いかけて
鳥が飛んでゆく
今日の草原は
青に満ちている
草原からの潤いは
地上の緑にとって
かけがえのない
命の源 ....
いつもの時間に起きて
いつもの電車に乗って
いつもの決められた勉強をして
いつもの電車に乗って帰る

いつもの時間に
いつものことをする
何の変化もないように見えて
これは大変なことを ....
炎は燃えたまま凍っていた
寒さが突然とやってきて
熱い炎を丸ごと凍らせたのだ
絶えず形の定まらない炎は
この冷たさに固定された
動こうとする意志を持ち続けたまま
静止している
その世界で ....
空にタマゴが浮いている
白くやわらかく
ふわふわと浮いている
この空にも
向こうの空にも
何のタマゴなのか
わからないけれど
きっと一つ一つの夢が
生まれるのかもしれない
大きかった ....
空の中を
風が手紙を配達する
何も変わらないけれど
安らぎでいっぱいになる

山の中を
風が手紙を配達する
何も書かれていないけれど
緑の音でいっぱいになる

川辺の中を
風が手 ....
綺麗で流れるような文章は
心にすんなりと受け入れられるけど
ありきたりで不器用だけど
それでも気持ちがこもってる
そんな手作り言葉が微笑ましい
規格化された文字体では
伝わりづらくて
他 ....
夏はまっすぐだ
降り注ぐ光や
伸びでくる枝など
何から何まで直線で
それでいてどこか
やわらかい
まっすぐな夏は
どこもかしこも元気で
隙間があれば
そこは自分の場所だと
我先にと ....
アハウさんのぽえむ君さんおすすめリスト(152)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏歩き- ぽえむ君自由詩21*07-6-4
懐かしい道- ぽえむ君自由詩15*07-6-2
雨が揺れている- ぽえむ君自由詩16*07-6-1
笑う鳥- ぽえむ君自由詩8*07-5-31
ぼんやりとした夏- ぽえむ君自由詩14*07-5-29
見えているものは- ぽえむ君自由詩11*07-5-26
風の声が聞こえる- ぽえむ君自由詩10*07-5-26
そんな気がする- ぽえむ君自由詩10*07-5-25
雨の日ピクニック- ぽえむ君自由詩12*07-5-25
時の橋- ぽえむ君自由詩9*07-5-24
夏の土- ぽえむ君自由詩9*07-5-24
物は語る- ぽえむ君自由詩10*07-5-23
裸足になって詩を読もう- ぽえむ君自由詩10*07-5-22
不思議な目- ぽえむ君自由詩13*07-5-22
風の夢- ぽえむ君自由詩9*07-5-21
言葉のアルバム- ぽえむ君自由詩18*07-5-21
雷が殴ってくる- ぽえむ君自由詩8*07-5-20
言葉の暦(No.003)- ぽえむ君自由詩9*07-5-20
若葉の月の頃_★古語の宴_参加作品_★- ぽえむ君自由詩7*07-5-19
言葉の暦(No.002)- ぽえむ君自由詩12*07-5-19
石を投げる少年- ぽえむ君自由詩11*07-5-18
言葉の暦(No.001)- ぽえむ君自由詩12*07-5-18
子虫の羽- ぽえむ君自由詩7*07-5-17
空の草原- ぽえむ君自由詩14*07-5-17
いつもの一日- ぽえむ君自由詩11*07-5-16
凍った炎- ぽえむ君自由詩13*07-5-16
空のタマゴ- ぽえむ君自由詩7*07-5-15
風の配達- ぽえむ君自由詩10*07-5-15
手作り言葉- ぽえむ君自由詩10*07-5-14
まっすぐな夏- ぽえむ君自由詩9*07-5-14

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