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風が彼女のスカートをまくって、ぼくらも重たいコートを脱ぐ。
春は最も残酷な季節。地球はぼくらの悪意で回転している。
ぼくらは笑い転げる、不衛生なガード下の無重力と危険なほどに流れる鼻血に。
「踊 ....
仮死の昆虫
花の中で
海に向かって帽子を振る
素敵な日傘の設計図
女のように震えている
ミルク色のスピードである
額縁に嵌め込まれた
真夏のプロフィール
義手のシャベルで穴を掘る

 ....
1

そのときぼくは、病室の硝子窓に額を強く押しつけていた。
室内はとても清潔だった。舌を噛み、顰め面を浮かべたぼくは、
見知らぬ突然の抱擁のように、背後の扉をノックする、
<ラストシーン> ....
夜のなかを流れる夜、橋上を吹きぬける無色の風。
 暗い浴室の排水口。サーチライト、夢遊病者を追跡する。
紙幣を数え直す音。こめかみに突き刺す人さし指。
 刃こぼれした剃刀の反射に、鏡のなかを流れ ....
 目を覚ますと、ぼくは全裸で浴槽に横たわっていた。身震いするほど寒かった。ぼんやりした頭で浴室を見回すと、急にそこが見覚えのない場所であることに気がついた。無理な体勢で寝ていたせいか、起き上がると身体 .... なぜひとはふいに空を見上げるのだろう。
休止符のような空の底から、問いだけが止まずに降り注ぐ。

ひとは空を塗りつぶそうとする。止まない哀しみを注いでみたりする。
さよならの代わりに虹を咲か ....
月夜野さんのんなこたーないさんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼく- んなこた ...自由詩207-4-30
スピード- んなこた ...自由詩307-4-15
ラストシーン- んなこた ...自由詩407-4-6
ある夜- んなこた ...自由詩107-4-2
自分は見た- んなこた ...散文(批評 ...307-3-16
遠くまで- んなこた ...自由詩307-3-14

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