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紡いだ言葉の最後は誰も知らない
読み終わった書籍は本棚に収まり
二度と触れることも無く色褪せる
風船に願掛けした思い出の四季
春色の風景だけが夏空に浮かび
心地よい秋風に指先は冬の寒さ
....
鏡に映る自分自身を眺める
これは誰の姿なのだろうか?
温もりを忘れた両手を伸ばしても
伝う感情が分らないまま
君の声が聴きたい
美化されていく思い出には
すでに言葉は消えていた
....
過去に戻れることが出来るのならば
五秒で良いから戻りたい
そして、一言を交わして
元の世界に帰りたい
其処に変化がなくても
心の奥底は変化しているはず
誰かが手を差し伸 ....
十字を背負う身
叶わない約束を守ろうとしている
夜風が吹く
海はこの世の終りを告げている
砂の上に君の名
刻み込む罪の重さ
差し出された手を触れずに立ち上がる
....
窓ガラスの向こうで夜景が飛んでいく
暗闇の中で街明かりが僕らの後ろに流れていく
鉄と鉄が擦れ合う音が耳の奥底に響く
低音、高音交じりの不快な声が耳元を走り去る
右から左に抜けて、残され ....