私を旅に連れてって
あんたの車で連れ出して
何処か遠くに行きましょうよ
車は何だっていいわ
小さくたって構わない
走ればなんだって構わないわ
あんたが運転下手なの知ってる
事故にあっても ....
くちゃ、
おかあさんがかえってこないので、おやつにだされたゼリーをふんだ。
だいどころのゆかがつめたいのに、おかあさんはくつしたをくれない。
となりのうちのおばあさんが、さっきとんで ....
ロイド
何時になったら
巷に溢れたポップソングはなくなると思う?
ロイド
何時になったら
あんな空っぽのメッセージはなくなると思う?
ロイド
何時になったら
ねぇ
ロイド
赦せる日 ....
ぐうぜんがぐうぜんそこに立っていて「ぐうぜんだね」ときみは笑った
演技さえ出来ない、今日は。(嘘だけど)(どこから嘘かは言わないけれど)
しゅうまつを待つなんてことしないわよ。うちらが ....
ピラニアは、蛍光灯の光の色をメタリック・グレイに映えさせながら、水槽の中をゆっくりと泳いでいる。
僕はひんやりとしたガラスに手をかざしながら、ピラニアに向かって話しかける。
「お前とも、もうお ....
ちょいちょいと摘んで引っ張ったり
蝶結びにしてお洒落にしてみたり
もやい結びをして解けなくしてみたり
そんな事を考えているんだ
その日は仕事納めだったので、午後4時を過ぎると、事務所の中で掃除をし出す者が現れはじめた。掃除をする者は時間の経過とともに増えていき、それと同時に躁ぎ気味の喧騒も広がっていった。もっとも、全員揃って ....
「怨念だけが残るのです。身体がなくなって、感情がなくなって、さいごに、怨念だけが残るのです」
博士が女生徒に話しかけた。博士は疲れたような顔をしている。丁寧に撫で付けられた白髪と、プレスの行き届い ....
自己 満足
自己 嫌悪
塊 になった
あわれな 僕。
投げ掛ける、
その 他 大勢に
霧 散 する
言 の 葉。
宙 を 掴んだ
風 を 見た
心 を さわった
光 を 信じた
ひどく
曖 昧 な ....
お月さん
震えていなさる
今宵の風はあんまりじゃ
空が空っぽになってござる
塵ひとつ とんと見当たらぬ
裸で ぽつんと
一人でいなさる
地上に降りて来れたら ....
「それを喰べるかどうかは、もちろん患者の自由ですよ」
カルテを一瞥して医者は俺に言い、ニヤリと笑った。
俺もつられてニヤリと笑ったものの、気分的には最悪だった。
俺の肺の中には、キノ ....
おまえの醜さが好きだ。
嫉妬に狂ってわめき散らす、
おまえの顔が好きだ。
ものを投げる時に、
わざと割れないものを投げる。
おまえの計算高さが好きだ。
....
昨日、ちょっと心が晴れた。
いいことじゃなかったけど。
何だか、晴れた。
さぁ、新しい日々を始めようか。
雅、お父さんの禿はな、太陽を映す鏡なんだ。
ほら、見なさい。りっぱにお父さんの頭には太陽が光ってるだろ。
太陽みたいでかっこいいだろ。
小鳥さんたちもさえずりながら、お父さんのはげ頭に近 ....
心がもう
使い物にならなくなってしまった
と言いながらも
あ、
涙 流れてる
何もかも捨てたつもりでも
夕陽は
別腹らしい
この世は悪循環だらけの裏切りの世界だぉ
昨日の夜にね真っ赤なお月さまが出てきて
でも夜中にちょっとだけ隠れちゃったの
だからあたしは隠れ蓑にしてた分厚い雲を
ぎゅっ ....
いつも北を向いている少年について
話をしようとおもってたんですが
ひどい雨が降ってきてしまいました
とりあえず雨に注意を払いましょう
雨のほうが重要です
少年はほうっておいても大丈夫です
....
白い風船が
闇色の空に 吸い込まれて
赤い 月が
次第に 膨れてく
ぼぅっと 見上げていた
その 景色
どうして 誰も 気付かないんだ。
星の光も無い
ただ 闇と 月が見ている
不思議な 夜
不 ....
「誰か 助けて。」
の “誰か”に なるには
多忙なヒーローじゃ
間に合わないから
僕が
君の
そばにいるよ。
僕は虹が大好きです。
どのくらい好きといって、
僕のランドセルが
6時間分の授業の準備でいっぱいになって、
アルトリコーダーがささってるくらい、
そのくらい好きです。
少しわかりづらいけど ....
ぼくが
このそらからとびだしたら
ぼくは
みえなくなるのかな
しろいそらにしろいくも
そしてぼく
そらにとけるようにそらへ
身分証明書を
と言われて財布を探ったが
パン屋のレシートがぱらりと落ちただけ
カード入れにはブックオフのカードだけ
午後の図書館だった
カウンターのミセスは
住所と名前が記されている ....
真っ赤なわたしは
真っ赤な夕焼けから生まれる。
毎日生まれる。
太陽の逃亡者。
真っ赤なわたしの
真っ赤なためいき。
麦をざわめかす。
行方不明になってしまった
空を焦がす情熱よ。
....
女にふられたので、
今度のこんどこそ、
この女でなければならない女にふられたので、
トマトジュースを飲んで、死のうと思った。
なんでトマトジュースかといえば、
野菜が足りないと思ったからだ。 ....
キラキラキラ 輝く星は
ふわふわふわ 飛んでく蝶は
くらくらくら 月の光で 恋におちてゆく・・・・
スキスキスキ 寄ってく蝶は
パタパタパタ どこまで飛んでも
シクシ ....
畳の上に
横たわった
蝉
1匹
その声は
力無く
最期の
叫びを
虚しく
深い
青に刻んだ
光線を照射する角度を
特定すれば
ヒトの衛星にも画は届く
彼らは知らない
いのちを育むのに
空気など要らないことを
霊長類とやらには青く映る
あの中庸の惑星で
雨 と称される恵みと ....
コピーする
わたしはつばめ
コピーする
わたしはつばめ
こp「いーするr
わたしぷぁつばめ
こーひする
わたしはつbゔぁめ
こぼいーする
わたいしゃつばm、え
こぽい ....
「ミス」
私のミスによって
泣く人がいる
「立場」
望むなく
決断を下さねばならない
「決断」
私がせねば
他の誰がしてくれるというのか
「engagement」
中立 ....
君の崇める血なまぐさい心臓へ読み上げる弔辞
君の言語の翻訳者足り得る愛すべき心の採掘者
君の衰弱し弛緩した魂の結露を培養する実験室
君の明瞭な悪意と明瞭な結論と明瞭なアイデア ....
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