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打ちっぱなしのうえの空

油いろした月にじむ

骨のいろした光たち

ビジネスホテルの暗い壁


さてどうだろう怒鳴るだろう

うだる蒸気のむらさき色がな

でぐちいりぐち踏 ....
埃くさい

骨組みだけの

濃いひかり

会いたくなった

確かめたくなった


現実にはピンとこない

でもいつも

イメージだけを

感光紙に翻訳しなおす

 ....
夜を歩く

夜を軽く

ひとりで歩く

ふたりは軽く

外灯は真っ白

雲は虹色

月は金色

あたまは薔薇


恋人の息子を

殴る

そんなじぶんを

 ....
夜が深くなると

風が太くなっていた

六月の風が

ふたりの熱もさますだろう

月が外灯よりも白い


泣きたくなるときは

ひととうまくやれない

だから過剰になるよ ....
梅ちゃんに、また会いたいなあ、

そうつぶやくと

また三郎に、あの風が吹いてきた

三郎は

ふいにじぶんに吹いてくるその風を

虚無の風、と呼んでいた


風に吹かれて幾 ....
音大生とつきあったことがある

NTTのとか、東京海上とかもある

大学や会社と付き合っていた訳じゃない

深層心理では、そうなのかも知れない


新緑の影が濃くなる

そのした ....
雨の日が

咲いている

新緑に

咲いている

ワイパーが

音たてて

曇天をめくる


青い血の空の

矢印は白く

悲しみは白く


雨の日が
 ....
しんせり

この言葉の響き

好きなんだ

真言のような

感じで

ひらがなの、その感じも


ぼくは女と別れてから

とても楽になっていた

会いたい気持ちとは
 ....
新緑が

幽霊みたいに

ぼくを抜けてゆく

それは街道の

空を覆って地上の雲だ


こころの闇なんか

たんなる因果の法則だ

夕方の宇宙に書いてあるよ


新 ....
どんなこと思って歩いてたのかなあ

すれ違ったひとびとと

なんかしらの交流はあったのかなあ


息子が泣きながら家に帰ってきたんだという

友達どうしの大喧嘩に怖くなったんだという ....
朝、平日の朝

住宅街を歩いた

洗濯の匂いがした

ツツジが鼻先をかすめた

鳥が鳴いている

掃除機の音がする

新緑が風にゆれている


遠い記憶のようだ
意味は重力だ

イメージは重力を分解したベクトルだ

イメージは拡散してゆく

パラパラ漫画のように

意味に収束されてはなるまいと


今夜のすき焼きの

厚焼き豆腐としら ....
もつれつゆく

音楽

単一音色の

建築物

白が叩かれ

黒が圧される


重い雨が降っている

この世の一部が

叩かれ圧されている


もつれつゆく

音楽

単一音色の

建築物

白が ....
ことし

目を落とした

植え込みに

つつじ、つつじ汚れる

五年まえより

きょねん

気づいたときより

植え込みに

つつじ、つつじ汚れる
はらだまさるさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
油いろの月- 吉岡ペペ ...自由詩507-6-30
色彩の翻訳- 吉岡ペペ ...自由詩707-6-28
夜を歩く- 吉岡ペペ ...自由詩607-6-25
六月の風- 吉岡ペペ ...自由詩307-6-10
虚無の風- 吉岡ペペ ...自由詩407-5-28
チェロ子- 吉岡ペペ ...自由詩507-5-25
雨の日が- 吉岡ペペ ...自由詩507-5-25
しんせり- 吉岡ペペ ...自由詩507-5-23
カルテ- 吉岡ペペ ...自由詩307-5-17
ホームシック- 吉岡ペペ ...自由詩307-5-10
- 吉岡ペペ ...自由詩307-5-9
意味とイメージ- 吉岡ペペ ...自由詩207-5-9
雨の重さ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...707-5-6
つつじの汚れ- 吉岡ペペ ...自由詩207-4-29

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