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カタカタカタカタ
歩き始めたばかりの幼児が手押し車を鳴らす
母親はその直ぐ後で
我が子を支える為の手を広げたまま
少し腰を屈め歩いていく
坂道に差し掛かりよたよたと
ふらつき出した{ルビ母 ....
野良犬が
尻尾をうなだれ
ふと 空を見上げる
ざわめきの中
鳥の鳴き声が
いやに 耳につく
鳥は 鳴く
ひよひよ ひよひよ
今日の日よ
ひよひよ ひよひよ
明日の日 ....
三月も残り僅かとなり
ほころびかけていた桜の花も
一輪また一輪と開き始めてきました
桜の花が満開となり
その花が散り始めると
思いだす事があります
由美子姉さんとは実家も近所で ....
今オバァちゃんが食べ残した
お頭付きの鯛が天に昇っていきます
片身が無いので泳ぐ事も侭ならず
さりとて
昇っていくには
残った片身が重過ぎて
潤んだ瞳を
ますます潤ませ
静かに ....
ざくっ ざくっ
と泥田に鍬を入れながら
陽平さんは鼻歌を口ずさみます
佐知子さんもその横で
一緒に歌います
収穫期二人は
毎日ここへやってきて
泥と格闘します
水を抜き
灰色に ....
暗闇に
四方を囲まれた
街を
少年は
ひたむきに駆ける
羽ばたきにも似た
その足音が木霊する
闇は
巨大な壁のように
しかし
実態を現さないまま
少年の
行く手に立ち塞がる ....
見上げる空に
星は無い
町の空は
寂しさを忘れる為に
いつまでも いつまでも
見える範囲を
照らし続ける
照り続ける事が優しさで
見えなくなると
その優しさも届かなくなる
....
はらだまさるさんの川口 掌さんおすすめリスト
(7)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
長い坂道
-
川口 掌
自由詩
7*
07-4-7
鳥は_鳴く
-
川口 掌
自由詩
5*
07-4-1
さ_く_ら
-
川口 掌
自由詩
18*
07-3-26
天に昇れば
-
川口 掌
自由詩
19*
07-3-4
蓮
-
川口 掌
自由詩
8*
07-3-4
闇を抜けろ
-
川口 掌
自由詩
9*
07-3-3
星に
-
川口 掌
自由詩
14*
07-3-1
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