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夜を走る
列車から覗く風景は
何もかも止まっているようで
少しばかり
眠ってしまっても
あしたには
間にあいそうだったから
夜を走る
光の羅列は
枕元を通り過ぎて
ずっと知らな ....
夜が
更けていくと
ほつほつと
灯る
微熱の痛み
37.2度の
隙間から
零れる昨日
裏返る
あした
だから
つまり
なにもないのさ
首筋に
うっすらと汗
瞼の裏 ....
花を摘んだ
小さな
嘘をついた
魚になりたい
そんなもの
月のない夜
寝返ると
水の底で
泡してる
パパも
ママも
いない
でんぐり返る
せかい
朝もやで
目 ....
午後から雨
そうだね
草丈より少しばかり高いだけだよ
寝転んで空を覗けば
透き通ってくどこまでもずっと
背中がくすぐった痛いね
午後から雨だね
蟻が不器用な列を作って
ゆっくりと夏 ....
シマウマの
背中のたてがみは
かっこいいね
乾いた大地で
凛とした立ち姿
整然と並ぶ縞模様は
ガゼルたちの土煙にも
動じない強さ
地平線の奥に
夕日
道路沿いに
閉園後の動物園で ....
たとえば
水銀の
体温計の
危うさだよ
それは
けだるさの
端っこで
かすかに
午後の授業
先生
砂時計が
ぜんぶ
落ちたら
眠ります
少し
似ている
前髪 ....
ずっと
遠くに
行ってしまった
くじらの
足音
どこに
ずっと
北の方に
どうせなら
満天の夜が
いいね
少しずつ
舵をとりながら
長い旅だね
くじら
しっぽ ....
おっこちた
うちゅうのてがみ
昨日の夜は
ずいぶんと
きれいな
星空
それよりも
もっと
ずっと前
おかあさん
うちゅうろけっとで
ぼくは行った
おっこちた
うち ....
花かんむり
シロツメクサの匂い
透明色
ソーダ水の水面の波紋
むせ返る夏を
不器用に泳いで
よろめいた夕暮れ時に涙
びーだま、の
陽炎のアスファルトで
かなしい音を立 ....
午後の教室
一番後ろの席で
眠りとの間に揺れていると
ずっと遠くの方に喧騒が消えていく
穏やかに舞う埃が
知らない間に袖に張り付いて
一緒になって光合成していた
金曜の午後
ノート ....
{引用=木の芽を幾つ数えた頃に
木の芽を幾つ摘んだ日に
想い晴れないこの空で
幾度の晩を越したのか
ひとつ小さな結びの手
時には木漏れ日うたたね木
姿変われど弓張り月の
野原 ....
はらだまさるさんの夕凪ここあさんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夜は走る
-
夕凪ここ ...
自由詩
13
07-5-24
微熱
-
夕凪ここ ...
自由詩
7
07-4-18
淡水魚
-
夕凪ここ ...
自由詩
12
07-4-2
クローバー
-
夕凪ここ ...
自由詩
10
07-3-26
サバンナ
-
夕凪ここ ...
自由詩
7
07-3-18
まひるのつき
-
夕凪ここ ...
自由詩
17
07-3-17
くじらの足音
-
夕凪ここ ...
自由詩
11
07-3-15
うちゅうからのてがみ
-
夕凪ここ ...
自由詩
13
07-3-14
微炭酸の夢
-
夕凪ここ ...
自由詩
11*
07-3-5
ピアニッシモ
-
夕凪ここ ...
自由詩
11*
07-3-5
待ち惚け
-
夕凪ここ ...
自由詩
9*
07-3-1
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