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私という人間は、一冊の本なのです。 

四角いからだに手足を生やし 
不恰好に揺れながら 
人々の間を往くのです 

私が通り過ぎる時 
誰もが振り返り 
「何だい奴は」と{ルビ嗤=わ ....
私の胸に 
一つの小さい門があり 
見上げた天井を透きとほって 
下りて来る階段とつながっている 

何処からか 
さりげないピアノの単音が響けば 
昔の誰かの足音が 
この胸の門に入 ....
彼は探していた
花束を手渡す
たった一人の{ルビ女=ひと}を

高い壁に挟まれた路地
いくつもの窓の隙間から 
漏れる{ルビ喘=あえ}ぎ声を耳に
彼は通り過ぎた  

( 一面の曇り ....
夕暮れ 
いつもの通学路で少年は 
独り咲いている 
紅い花をみつけた 

家に帰り 
父と別れた母に話すと 
「 毎日水をおやりなさい 」 
と言うので、次の日から 
少年はいつも ....
夜行列車の車窓。
夜明け前の雪国。 
宙に舞う風雪。
山々の裏に潜む朝陽に 
うっすらと浮かび上がる 
ましろい雪原。  

( {ルビ転寝=うたたね}の合間 
( 車窓の外に離れて浮 ....
上司の心ない一言に火が点いて 
職場のちゃぶ台をひっくり返した日
しょんぼり夜道を歩いていると

通り道のボクシングジムから 
ばす ばす と
瞳をぎらつかせたぼくさーの 
ひたむきな ....
たいして金のないわが家に 
いずれ残ったら金をくれと言っていた 
付き合いの長いSさんが来たので 
眉をしかめていた僕は 
家にいたくないので外へ出た 

散歩の途中 
なだらかな坂を上 ....
見上げると 
ひらひらと北風に舞う 
たましいのかたちをした 
まあるい葉が一枚
落ちてきた 

{ルビ煉瓦=れんが}の{ルビ椅子=いす}に座ったぼくは 
腰をかがめてそれを拾うと 
 ....
細長い緑の廊下 
暗い足音を響かせ 
連れられてゆく黒い囚人 

彼の手から発する不思議な力 
病の男の腫瘍を吸い取り
哀しむ女の涙を拭い 
踏み潰された{ルビ鼠=ねずみ}を再び走らせた ....
三条麗菜さんの服部 剛さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幸福の本_- 服部 剛自由詩811-2-24
二重のまなざし_- 服部 剛自由詩411-2-4
砂の街_- 服部 剛自由詩11*07-3-25
「_青い如雨露_」_〜薔薇と少年〜_- 服部 剛自由詩14*07-3-8
夜明け前_〜老婆の言霊〜_- 服部 剛自由詩1007-2-6
さんどばっぐ座- 服部 剛自由詩14*07-1-18
聖女のオルガン_- 服部 剛自由詩10*07-1-2
たましいの葉_- 服部 剛自由詩18*06-12-17
贖いの囚人_- 服部 剛自由詩12*06-11-22

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