ひとりの時も私は
うつくしく
うつくしく
している
鏡を何度も見て
うつくしく
うつくしく
している
私がもしも醜く
映ったら
その時私は
自分を葬ることでしょう
....
円形に縁取られた
濃い闇と冷えた空気の軽さ
{ルビ宇宙=そら}から
5つの星が落ちる
弾幕に遮え切られたドームに
光だけが射して
それは無限
見下ろす時
星は地 ....
葡萄を食べ
梨を食べる
肉を食べる
空気を吸う
空白の時間
昨日した事
覚えてない
漂う虚脱感
苦痛が体を
走り抜ける
どれほどに
苦しまずに
この町が余りに寂しそうなので
一人遊びする 例えば
跳ね橋の上でドリアンが食べたい
皆に嫌われているので
誰も居ない明け方食べたい
橋のあっち側に好きな人がいるから
....
あの方は死んでいるのですか?
眠っているのですか?
私はさっきから
何も身にまとわず
赤いスカーフを波打たせて
その中で軟体動物みたいに
なっているのです
私は人間の思考がで ....
鬻ぐ女
貰った鞄は質に入れ
貰った熱はすぐ冷える
縫い取り縫い取り
骨を探し呼吸を刻んでゆく
日が落ちたら
そうね今から
初めて出会うあなたの側で
あたたかいかなしみに埋も ....
「材料は{ルビ小宇宙=コスモ}をふたつ」それだけをオリーブオイルでいためつけてよ
くちびるにボルトを咥えて感じてるぐるぐるまわる青い電流
蛇の瞳に閉じ込められた虚しさを ....
よくは覚えてないけれど
おばぁちゃんに連れられて
町のうどん屋に入って
にしんそばをたべたのを覚えている
初めて食べるにしんそば
なんて美味しいものが
この世にはあるのだ ....
こんにちは、鼻子です。ポイント制度とかの話、おもしろいよね。あたしは、詩人じゃないし、詩も書かないので、詩の良し悪しなんてわからないし、興味もないんだけど、ポイント制度には興味があるのね。興味があると ....
牛柄の猫の話を知っている?
牛になりたいと、毎日祈っていた猫は、
神様から、牛の姿だけをプレゼントされたんだって。
その猫のおじいさんは牛だったから、
彼はクゥオーターなんだ。 ....
世界には亀裂が走っているのだと、
君は言った。
私は真っ青な空を見上げたけれど、
そこには何もなかった。
鳥は鳴いていたけれど
何処にも見当たらなかった。
花は咲いていた ....