すべてのおすすめ
夏は涙を流してくれない


瑞々しい草木の
しなやかな手に雫を落とす


食卓のある窓の
鈍色ガラスに雫を垂れる

自分たちの体温に気づいた時
季節は泣いてくれる


 ....
月の裏側が見たいと
弟が呟いた
瞳はもう
赤方偏移を繰っているように
白兎を歌って

憧れと諦めをわたしに託して
弟はもう
腐りかけた足で
旅に出ていた

痛々しいほどに頑張りす ....
緋月 衣瑠香さんの悠詩さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏は泣かない- 悠詩自由詩24*07-8-2
月の裏側- 悠詩自由詩18*07-7-7

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する