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都市
その足元は黒に染まる
灼けては、また凍える
現代の 大地とでも呼べるだろう
黒くなった三億の悠久
忘れられて
尊くも足下 誰も
誰も、考えはしないで
あんまり痛くて、裸足 ....
お気に入りのスニーカーと
私たちのDNA
それらは、歩くようにできている
足裏から伝わる感触に、踊るようにできている
森の腐葉土、落ち葉
そして草原の土だったそれは
いつかアスファルト ....
その言葉は 曲がり角の向こうで
待ちわびている
貴方が そうやって話す
その 頭か何かの中で
今か 今かと
あの角の向こうから
今 来るかと
その言葉は 焦がれている
腰掛けた ....
息を切らして
汗を流して
漕ぎだす足 右、左
急な坂道、狭い路地裏 朝夕に
駆ける、駆ける
風になって
走る、走る
廃線の 鉄道の{ルビ跡道=あとみち}
青い背中に
いったい ....
夕暮れの放課後
自転車をこいで 風と
堤防の道 駆けた
もう忘れかけた 甘酸っぱい思い出
堤防を溢れんばかりの
青春という奔流は
あの頃
何人の少年を大人にして
架かる橋の上か ....
ポケットに、詰め込んだもの
詰め込んだ、思い出と
その他 たくさんの何か
ぎゅっと、握り締めたこの手のひらは、今
溶けてしまったチョコレート
思わず隠した、あの子の消しゴム
忘れない、 ....